よりナチュラルに2008年 レジン治療

濡れたウエットは。。。寒っ!!( ;; ̄3 ̄)

いやいや、午前中風向きが悪かったのか、はたまた寒すぎるのか
今日の海は人が殆どいませんでしたね(笑)




先週書きました、レジン治療の事でも

1年前に比べると大分レジンの考え方が変わってきました「(≧ロ≦)

1年前の話はこちらhttp://www.eedental.jp/blog/archives/2008_2_18_90.html


一番大きな違いは考え方がシンプルになったと言うことですね
モロに高橋先生の影響ですが(笑)

昔は色々道具や技など手探りでより複雑により複雑に行っていましたが、現在小臼歯・大臼歯はレシピ通りで、

・単純窩洞の1級(写真のような咬む面だけ詰める場合)はレジン2色+ティント(絵の具のような物です)
*一応トンネリングしています。
http://www.eedental.jp/contents/medicalcase/tunneling.html

・複雑窩洞の2級(歯と歯の間の虫歯、インレーなどの銀歯が入っている場合)で2〜3色+ティント

40色ぐらいレジンの色ありますが―(T_T)→ 

ティントは私の中ではマストであり、
私が今していることを言うと、「BROWN」「OCHRE」を混ぜたものを使用します。
色を入れる部分はほとんど感覚なのですが、天然歯に近く見せようとすると、
・小窩(歯の咬む面の一番深い溝)に濃い色を入れ、
・裂溝(線上の溝)は少し色を薄くしたブラウンを入れています。

色の濃淡があるとより立体的に見えるかなと( ̄。 ̄)

で細いラインを出すのは歯内療法に使用するマイクロデブライダーです。
#8のファイルなので先端は0・08mm、のものを使用しています。
「プラモデル」の墨入れみたいなものですね。

よかったです、無駄にガンプラ買っていませんよ(^◇^ ;)

『モデラー』の先生は自費レジンを行えば面白いと思いますよ。
自分の頭の中のイメージをより具体化するところや接合部のパテ埋めなどはレジンに通ずるところがありますね。( ^ー^)ノ

(ガンプラのドムのスカートのボリュームが1.5mm足りないからとか、旧ザクの肩の張りが足りないからパテでビルドアップする方が100倍レジンより難しいです)
    
  分かる人のみでよいです(★★)


歯科の教科書的には反対同名歯などを参考に形を作るなどありますが、
正直、
「俺、技工士ではないからそこまで作りこめない」と言うのが本音です┌(。Д。)┐ 


色々技工士さんにも症例見てもらうのですが、
「あ〜、こんな歯ありますね」

と言うレベルなのです私のレジン。。。┌(。Д。)┐ 


1年で最も大きな変化は、
今現在あまり色は考えなくなり、『俺的レシピ』通りで8〜9割の臼歯の色はマッチしているかな!?
と言っても現在は高橋先生のレシピではなくより簡易化した2色のレジンを使用しています。
基本ラクをしたがる性格なので、よりラクで見栄えの良くなる方法を探しました。

去年は色=調味料みたいな言い方しましたが、
今年は化学調味料を手に入れたみたいなw(@。@;)w



10月に高橋先生に愛学(愛知学院大学の略)会った時に、

症例を見て頂いた際に、
私:「A3.5+A1で処理するとオペーキー(透明感がない)で何とかならないものかと・・・!?」

「その辺は先生が調整してよ」
「このレシピは誰でも平均以上の物を作れるように考えたもので、透明感を演出させたければ先生が色々試せばいいよ」
「治療とはシンプル・シンプル・シンプルに行うものだから」

(2月の高橋先生のセミナー後の懇親会でレシピいじくった症例見せたら、「お前レシピ通りやれよ!!」と(-_-; )

と言う訳で現在「俺的レシピ」で治療をしています(^-^; 


*現在レジンの色が40色あっても使わないレジンも多々。
今年数回しか使っていないレジンや、1回使って『いらねぇ〜』と思う物も多々。。。
でも、ないといざ必要と言うときに対応できないので(泣)
メーカーによっても同じ「A2」と言うシェードでも全然色が異なり、A2と言う本物の基準色がどれだか分かりません。


そこまで少ない色で色合わせできるのか!?など思われるかもしれませんが、
5色使用しても色が合わない時は合いません( ̄〜 ̄;)

たとえば、
臼歯において色は100点を狙いにいく必要はないと言うか、
レシピ通りで80点は十分得られます。臼歯は80点の色表現で十分と考えています(σ_σ)

写真もレシピ通りです( ・◇・)
綺麗に行った方ですね!!

ただこれは臼歯の話で、 『前歯』となると全ての症例で100点確実に狙いにいく必要がありますね。
でも困ったことに、前歯に色のレシピはなく正直殆ど『勘』です。

頭の中でここにこのレジンをこの範囲で、この厚みでここにはグラデーションを付けたいのでここからスロープを付けて次の色に移行させようかなども

全然考えていません。

正直、 『勘』です。
人に教えることもないのでシステム化する気はナッシング!!

色が外れたら、柔らかいうちに全部剥ぎ取って、もう一度トライするの繰り返しです。 原始的ですがこちらの方が確実ですね。
今年はレジン治療の為に、遠く富山県から患者さんが来院してくださり、また1県制覇です

で、タイムリーにも今日は宮城県から6歳の女の子が治療に来られていました。
左上の中切歯でまだ生えたてで凄く綺麗な歯で、中切歯1本治すのに2時間も使ってしまった。。。

今回のケースはやり直しが利かないので色々下準備をしてトライをしましたが、最後はやはり勘でした(≧▼≦;)



経験で、この誤差を埋めるのですが。。。
前歯は同じ人の隣の歯でも色のレシピが通用しないですし、奥歯に比べ抑えるポイントも多いです。
たまに技工士さんと情報交換をするのですが、非常に参考になります。

前歯では「青色」や「黄色」を歯の中に入れて本物らしさを演出することも多々あります。
ウチの技工士さんも結構「青色」使うらしいですね。

この青も色を置く深さ、面積、位置ですごく出来上がりの歯の表情が変わるので入れる量なども気を使います!( ̄∇ ̄ ;)

今日も少し使用しました。


臼歯においては色を考えなくなった分、レジンの適合精度にウエイトを置き始めましたね。
と言っても、今年の早い時期にとてもラクチンで適合はバッチリな方法見つけました。

・ラバーウエッジとウエッジワンズ
・2枚の異なった種類のマトリックス
*簡単に言えば、セロハンテープをゴムで固定する道具です。

この組み合わせでほとんどの2級窩洞はOKです


現在メーカーから色々2級窩洞を詰める色々な道具が出ていますが、正直あまり使えないと言うのが私の感想で・・・
バイタルリングとかは、はっきり言って使用する気はないです。
(色々買って持っていますが、現在は全く使用していません、ヤフオクで売ろうか・・・)

自分にあったシステムは無かったです。
数万もする道具ですが使わなければゴミです。

ローテクなものを見直した方が答えは出やすいですね、まさに「シンプル イズ ベター」です「(°ヘ°)



後は、レジンの研磨システムも今年に入り固定されました。
これも色々買って試しましたが、メーカーの固定されたシステムでは非常に非効率であまり艶が出ません。
メーカーの売りは簡単にこの艶が出ますとありますが、出ないって!!

私は現在、
現在GCとカーハーバーとコスメデント3社の研磨道具のハイブリットです。

研磨システムも色々試しましたね、そして今レジンの引き出しを見るといつ買った!?
と言う材料がもの凄い量ある。。。

ヤフオクで売れればいいお金になりそうだが、マニアック過ぎて買い手がつかないような。。。


でも歯科道具って高いんですよ。

では、

質問1
こちらのスタンドに立っている色とりどりの金属のチップ1本のお値段はいくらでしょう!?
http://www.eedental.jp/blog/archives/2008_12_8_234.html


質問2
こちらのシリコンポイントはいくらでしょうか!?
http://www.eedental.jp/blog/archives/2008_12_8_233.html

答えを見てどう思いました!?
質問2のシリコンポイントは大体2本の歯を研磨するとシリコンで出来た青い部分が磨り減り廃棄です(泣)


でもこの道具、研磨の際の一部であり、その他何種類も研磨をかけます。
現在の研磨システムですが、
プロフィン(質問1の写真)を2〜3種類(必要があるときのみ)
シリコン(質問2の写真)を2種類
バフ
ブラシ2種

で艶などを出します。




では質問3です。
今年の3月まで保険治療でも「研磨」というものに治療費がついていました、さておいくら!?




答え14点(140円)

???




まてまて、140円で何をしろと!?(@@;;;)

と言うのが私の感想です。


正直、艶や、舌触り、変色を抑えるためには研磨は非常に重要です。

プロフィン(質問1の写真)を2〜3種類(必要があるときのみ)
シリコン(質問2の写真)を2種類
バフ
ブラシ2種

これだけの道具で研磨するとそれなりの時間は取られます。
今日も研磨だけで30分かけていましたね(^_^;

ごめんね、遥ちゃんm(_ _)m

ん〜、保険治療は何基準で治療費の算定がされるのかホント摩訶不思議であります。



色々書きましたが今現在のレジンシステムであり、多分1年後には違う道具で違うアプローチをしていると思います。

当然他の先生の講演とかから、良いところだけ○クッて

もとい、参考にさせて頂いて^^;

今年1年で言える事は、
ホント、MI(ミニマムインターベーション)=レジンだなと(-_☆)V





レジンはエンド(歯内療法)に比べると結果が早く出て、面白い治療です。
エンドの方が数十倍難しく、道具も非常に高価な物が多いです。


でもエンドの方が楽し。。。(≧▼≦;)

 


投稿者 eedental : 22:23 | EEデンタル こだわり