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歯内療法日記の最近のブログ記事
根管治療 闇雲に削っちゃダメ!
- 2026年2月 6日 09:00
- 歯内療法日記
ちょっと前に書いたブログ
根管治療 太く削れば本当に治るのか!? - EE DENTAL_Blog
今の根管治療のトレンドは「太く削らない」
ニッケルチタンファイルなどもなるべく太く削らないようなシステムに変わってきています。
先日あったケースですが、
根管治療してもなかなか痛みが取れない、痛い時は顎の方まで痛い。
先生には根管治療は終わったと言われているが、痛い。
レントゲン
根管充填案でしてありますが、根尖は大きく削られており
今回、前回とガッタパーチャーが歯の外に出ています。
そもそも神経管の出口はそんなに大きくはないのですが、
歯科医師がゴリゴリやることによって根尖はどんどん破壊され行きます。
歯内療法専門医であれば、ここは聖域的な取り扱いをしなるべく先は触らない、壊さないというのがセオリー
(私は細い道具でその聖域触るタイプの術式ですが・・・)
まず、根の先に細菌が沢山いるのか!?そこから考えた方がいいと思います。
根の先を削り穴を大きくしてしまうと、最後に詰めるガッタパーチャーも外に出やすくなってしまう為
あまり良いことはありません。
根管治療を行いましたが、なかなか痛みが引かず
治療スタートから3ヵ月
違和感と歯肉を触ると多少痛むはあるが、前のような顎の痛みは無くなったということで、MTAセメントで根管充填しました。
根管充填+レジンコアまで
そこから1ヵ月待って仮歯をいれました。
その頃には触らなければ痛みは無くなったということでしたが、歯ブラシが当たると鈍い感じがあるに症状が変化
*この歯ブラシの違和感は多くの場合で半年近く待てば収まることが多いので、患者さんにはあまり気にしないように指導
術後半年の経過
腫れや大きな痛みはなく、痛みの頻度も減っている。
ただ、圧迫感を感じることがある。
⇒ とりあえず、悪くはないので様子をみてもらう。
術後1年
腫れ痛みはない。こんこん叩くと響く
⇒気になると思うが 生活の中で叩く必要はないことと、その症状は残る人は半永久的に続く人もいるが気にしないように指導
レントゲンでも悪い所見は出てきていないので、後はセラミッククラウンを作ることにしました。
根管治療は見えない治療が故に、ゴリゴリ根の先端ばかり削りますが、はっきり言ってそれで治るケースは少ないです。
そのこまでやって転院されると治療が長期化する傾向があるので、専門医的に言えば最初から治療させてもらった方がスムーズに治療が終わります。
今回のケースも患者さん自ら転院先を探しEEデンタルに来院されましたが、担当の先生も治らないなぁ~と感じるようでしたら早目に歯内療法専門医がいることを言って貰いたいなと思います。
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歯からくる副鼻腔炎で抜歯!?
- 2026年1月30日 09:00
- 歯内療法日記
明日、1月31日(土曜日)は防火管理講習参加の為お休みさせてもらいます。
患者さんは50代女性
2ヵ月前に歯茎が腫れその後フィステルが出てきた。
副鼻腔炎の症状もあり、近医では抜歯した方がいいと言われた。
現在、副鼻腔の方も詰まり変な臭いを感じる、歯は咬むと鈍痛、寝不足の際に違和感を感じる。
レントゲン
近心頬側根に大きな根尖病変が見られます。
患者さんには歯の中の細菌感染が原因になっている可能性が高いので
まずは根管治療を行い⇒様子見 治らなければ外科的歯内療法を行い歯を残しましょうと説明
治療1回目
大きな根尖病変のあるMB根 MBの他にMB2が出てくるが途中で合流するパターン
全ての人工物を外し、隠れた神経管を探し徹底的に消毒
治療2回目
患者さんは術前時より鼻の臭いも取れ、鼻水も少なくなってきたとのこと
根管充填
4根 ガッタパーチャーを使用
ここから経過観察
術後7ヵ月
現在耳鼻科に通院中とのこと、
レントゲンでは根尖病変は小さくなってきているように見えます。
術後 1年3ヵ月
耳鼻科にも現在通院中だが落ち着いてきている。
レントゲンでは病変の大きさは半分ぐらいになってきています。
先日、仮歯が割れてしまったとのことで、本歯を作らせてもらいました。
クラウンSet後、根尖病変は殆ど無くなっています。
今回のケース結果的に、歯科と耳鼻科の複合要素でした。
ただ、個人的には発生の原因は歯だったのではないかなと思います。
細菌感染に配慮しない根管治療(神経の治療)を受けると2本に1本は膿んできてしまい、
奥歯だと副鼻腔に炎症が移行して鼻まで問題を起こすことがあります。
なるべく根管治療は細菌感染に対する配慮をしながら治療を受けられた方がいいと思います。
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0.06mmのファイル(ヤスリ)での神経管掃除
- 2026年1月24日 09:00
- 歯内療法日記
思い出深い、メチャクチャ神経管が細かったケースです。
ブリッジの入っている歯を取り囲むように根尖病変があり、
レントゲン所見的に折れているかも!?
ブリッジを外してみると根中央部から根管に石灰化が起こっており
0.1mmのマイクロオープナーで怪しい部分をつつき、神経管の入り口を探すも
0.1mmの道具が中々入らない、細さ#006(0.06mm)と#008(0.08mm)のKファイルを用いて気長にタッグバックを追う
すると
根尖と横の2本にガッタパーチャーが入り、
もしかしてこの2つの根尖病変が繋がり折れているようなレントゲン透過像になったのでは!?と疑う
このケースの患者さんが他の歯の治療で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
骨はしっかり出来てくれています!
詳しく歯覚えていませんが、このケース1本300円の#06と#08のファイル沢山使った覚えがあります(笑)
*難症例に関しては保険治療では採算が合わないので、抜歯という判断も仕方がないと思います。
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人の体の法則
- 2026年1月23日 09:00
- 歯内療法日記
歯科も色々なデジタルツールが出てきていますが、
人の体の法則を変えるような目新しい革新的な器材・道具はなかなか出てきていません。
大昔から歯科治療は削って詰めての繰り返しになりますし、1000年前の人も今の人も体の法則というものは全く同じです。
個人的には残りの歯科人生を考えた時に、わざわざ最新のデジタルツールを追い求める必要はないかなと思っています。(頑張って残り20年)
デジタルツールって便利なのですが、アナログ機器に比べ定期的な入れ替えが必要で設備投資がバカ高い!のがネック
良い例がレントゲンであり、昔のアナログパノラマレントゲンだったら修理していけば長く使えていたのに、CTなどでは年々綺麗な良いものが出てきており10年もすれば完全に型落ちでパーツもなく買い換えになりますが、ざっくり800~1500万(高級車1台分)
またこの1000万の投資を回収するためにバンバンCTを撮り患者さんに被爆させて費用回収をするという悪循環
過去にも書いていますが、
根管治療出来るかどうかの判断でCT撮る必要ある!?
デンタルで診断して治療出来そうならCT撮れば良くないか!?
側枝なんて確認してそこまできちんと治療出来るのか!?
歯科医師が言うものなんですが、医療もある面商売なので仕方がない面はありますが・・・
個人的に設備投資でお金をいくらだしてもいいと思うのは
先に書いた「人の体の法則を変えるほどのインパクトのある商品」これになります。
今回のケース患者さんは40代女性
主訴の歯は左下7 親知らずを1ヵ月前に抜いた。
その後知覚過敏のような症状が出た。
左下7は歯が何度かかけており、レジンを詰めている。
レントゲン
詰め物の下に大きな虫歯が見られ、応急的に詰めたのかレジンが歯の形になっていません。
電気歯髄診断を行うと数値は「7」、神経は多少の反応はあるが殆ど死んでいると判断できる数値
*EEデンタルの歯髄診断機「0~10」までで正常な神経だと1~2ぐらいで反応があります。
私的に既に神経を残す時期は過ぎており、根管治療が必要だと説明を行いましたが、
患者さんからは治療の希望はなく終診
5か月後連絡があり、一度また診て欲しいとのこと
話を聞くと3~4週前から凍みるのが強くなり、2週間前に歯科医院で凍み止めの薬を塗ってもらったが1週前から痛みが出てきており、歯科医院で痛み止めをもらうも、その後痛みが顎の方に広がり抗生剤を貰って飲み始めた。
診査すると神経は死んでおり、CTでも根尖病変が確認できる。
よくある体のパターンなのですが、神経が殆ど死ぬと最後に大きな痛みが出て悪い場所を教えてくれることがあります。(残念ながら痛みなく死んでいく歯も多くあります)
また運が悪いと炎症が骨の方に広がり顎下部などが腫れてきます。
歯科治療は適切な時期に治療を開始しないと痛い思いをして治療しても予後も悪くなり良いこと1つもありません。
私はたまに原因が分からないような場合待機診断をすることがありますが、患者さんの判断からの治療の延長はあまりお勧めしません。
患者さんには今回の治療を逃すと今度は歯の保存が本当に難しくなることを説明し
治療スタート
この歯は2回法で根管治療+レジンコア+レジン充填まで
樋状根でした。
*ML根は途中で石灰化をしており穿通できず、たぶん早い時期に治療をスタートしていれば穿通出来たかも!?
術後1年のレントゲンを撮りに来てくれましたので口腔内写真も撮らせてもらいました。
術後1年1ヵ月 口腔内
*一番上の歯を治療させてもらいました。
問題無く経過しており、綺麗に残せて良かったです!
患者さんにも言うのですが、歯は自己再生能力は殆どありませんので一度悪くなった歯は悪くなる一方です。
ボールが坂道を転げ落ちるようなものです、ただ治療によってその坂道の傾斜を緩やかにして、落ちて行くスピードをゆっくりにすることは可能です。
*治療によって、更に坂道を転がるスピードが増す場合もあるので適切な治療を受けてください。
歯は毎日使うものなので、歯を長持ちさせたいのであれば、適切な時期に適切な治療を受けることをお勧めします!( ̄▽ ̄)~♪
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根分岐部に広がる病変
- 2026年1月20日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
2年前に神経ギリギリの虫歯治療を行った。
9月にコロナ感染後から痛みを感じるようになった。
11月に歯が浮くような感じが出てくる。
12月歯茎が腫れて来た。
そこから根管治療を行うも治らず、次は歯茎を切って消毒予定だが不安なので一度診てもらいたいとのこと
現在上下の歯が連動するように痛みがある。
レントゲン
根管治療中で根分岐部の骨が大きくなくなっています。
歯が折れている時にも似たような所見になるので、診断が非常に難しいところです。
レントゲン的に遠心縁下のセラミックインレーに隙間のような透過像があります。(黄色矢印)
根管治療を行って治らない場合は、経験上まずこういった隙間からの細菌感染を疑うべきです。
ここの隙間からの感染が続いているのに切開をしても膿は治ることはありません。
痛い思いをして切開しても、時間も費用も無駄になります。
患者さんにまずは切開するよりきちんと根管治療をやり直した方がいいことを説明して
一度全ての人工物を外して黄色矢印部分をやり直した方がいいと説明。
治療1回目
遠心縁下の黒い隙間のような場所は虫歯が残っておりこの部分からのリゲージ・感染が疑われます。
また遠心根はDL根の入り口の石灰化が見られ、この根管は手付かづのような状況
*大臼歯の神経管は神経管が多くの場合4本出るのですが、見つけるのが困難なことがあり見逃しが出やすいです。
こういった部分を処理して、徹底的に消毒して1回目の根管治療は終了!
治療2回目 患者さんは腫れも痛みもなくなったとのことで
根管充填、レジンコア 仮歯まで
経過観察7か月後
術前時短期的に骨が一気に溶けたのか、僅か半年で骨はびっちりできています。
治療後1年8か月後
症状もなく、しっかり骨が出来上がってくれてます。
根管治療が原因で膿んできている場合、歯茎を切って切開しても120%治りません。
今回の場合は結果論ですが、詰め物と歯の隙間から唾液&細菌感染があったのと、詰め物の下の虫歯(菌の塊)が感染源だったと推測されます。
根管治療をしても治らない歯などは外科的歯内療法が必要になることがありますが、
切開や外科的歯内療法・歯根端切除の前にまずは、細菌感染を意識した根管治療を行うことを勧めますL(・▽・L )!
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神経ある歯にも起こる破折
- 2026年1月17日 09:00
- 歯内療法日記
昨日書いた残せる破折と残しにくい破折
咬むと痛い歯 介入のタイミング - EE DENTAL_Blog
咬むと痛い歯の残す方法になります。
①神経が残せそうであれば神経を残したまま少し低目にクラウンを入れる。
②その後、症状次第で痛みが出る場合は神経を取る
をやっています。
その一例
患者さんは50代の歯科医師の先生
ドーナツを食べた所ズキッと痛んだ、その他の物でも咬むと痛いということ
口腔内
遠心面にクラック・・・
こういう大臼歯は例に埋もれず、舌側内斜面に側方運動時のガイドがある!
ここにガイドがある歯は若い時はいいのですが、40歳過ぎた辺りから割れてきます。
レントゲン
今の所根尖病変は無かったのでゴールドクラウンを作成
これで症状が無ければ終了になるのですが、
今回のケースは8か月後に痛みが出てしまい、
レントゲンを撮ると根尖に透過像が出てきてしまっています。
患者さんにクラウンに穴を開けて根管治療をさせてもらいました。
術後6か月
骨隆起が見られるので、咬合力が強いと思われます。
術前にあった透過像は無くなってきています。
このような治し方をしていますが、EEデンタルこういった破折のケースメチャ多い・・・
患者さん層の年齢的に避けられない問題なので多いとは思いますが、
このブログを書いている最中にも全く同じケースで生活歯の破折の患者さんが来院されました。
ホント、虫歯治療と根管治療はある程度コントロールできるようになってきましたが、
破折はホント厄介(>。<)
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MB2 ニッケル・チタン穿通・形成法
- 2026年1月14日 09:00
- 歯内療法日記
以前、中部歯内療法学会で使用した動画をYouTubeにアップしました。
術前⇒術後 レントゲン
動画
愛知県EEデンタル【MB2 ニッケル・チタン穿通・形成法】根管治療
MB2は9割近くに存在しますが、細過ぎて見つけられませんし見つけても治療の難易度はかなり高いです。
一般的にMB2より太いMB根でも治療されていない歯は多いです。
理由は道具が入りにくく、術者の技量が出てしまうからです。
細い根管は多くの場合、穿通で手間取り非常に時間もかかります。
*ホント、神様がいるなら何故こんな道具の入りにくい所に神経管2つも作った!?と思います。
またレッジを作りやすく、細い根管は一度レッジを作るとリカバリーも非常に大変 or ほぼ不可能です。
今回のニッケルチタンを使った方法はクラウンダウンで上を削って徐々に下に向かいます。
①#10(0.1mm)マイクロオープナーで根管口の位置を探ります、手の感覚で0.5~1.0mmぐらい刺さる所
*多くの場合でイスムスを突いていれば出てきます。
②その場所をにニッケルチタンで突きます。
*プロテーパーゴールド「SX」を使用しています。
ニッケルチタンを使う場合は必ず根管内に液体(私はNC)を入れておきます。
③切削片のデブリが大量に出るので、詰まらせないように適時洗浄とニッケルチタンファイルの掃除
④真ん中ぐらいまでSXが入ったら、一度#08ファイルを入れ、根管軸を確認
*MB根に合流する頬側軸、MB2が独立した真下に進む軸、MB2根がありファイルが口蓋側方向に進む軸(レア)
⑤軸の方向が分かったら、プロテーパーのS1に替えピッキングモーションで進めます。
*気長に根尖方向に進めますが、「S1」だけ長々使わず20~30秒使ったら「SX」を10秒の繰り返し。
**この際イスムスがあれば、S1の側面を使ってイスムス部分の切削も同時に行います。
文字にするとこんな感じです。
推奨ファイルは、プロテーパーゴールド「SX」「S1」です。
アルティメットでもいいですが、S1のテーパー不足を感じます。
この方法の注意点としては「ファイルに非常に負担をかけるので、ファイルの仕事量が多いと感じた場合はファイルを廃棄してください」
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EEデンタル2025年 歯内療法専門医 根管治療傾向
- 2026年1月10日 09:00
- 歯内療法日記
毎年恒例のスタッフに調べてもらいましたシリーズ
2024年のEEデンタル根管治療
総根管治療本数:110本
まずは、抜髄:12本
前歯:0本
小臼歯:治療回数1回3本
大臼歯:治療回数1回5本 治療回数2回3本 治療回数4回1本
*うち内部吸収小臼歯1本、大臼歯1本
感染根管98本(うちネクローシスパルプは21本)
前歯:治療回数1回17本 治療回数2回1本
小臼歯:治療回数1回8本 治療回数2回5本 治療回数3回1本
大臼歯:治療回数1回10本 治療回数2回49本 治療回数3回4本 治療回数4回1本 治療回数5回1本 治療回数6回1本
*治療回数が多いケースは殆ど非歯原性歯痛となります。また痛みが引かないケースは殆ど女性でした。
MTA根充:110本中29本
今年は1/4にMTA根充をしていたみたいで例年に比べ少し少ないですね。
数日前に書いたブログですが、MTA根管充填に関して - EE DENTAL_Blog
上顎大臼歯(第一、第二)のMB2
41本中15本MB2 発見処置
41本中0本MB3 発見処置
*第一大臼歯は9割以上はMB2あると言われていますが、そんなに見つかりません。。。
パフォレーションリペア6本(前歯1本 小臼歯2本 大臼歯3本)
破折ファイル除去6本(前歯0本 小臼歯0本 大臼歯6本)
*ファイルは感染源にはなりませんが、取れれば取りますし取れなければ徹底的にその歯を洗浄して細菌除去を行います。
【外科】
・外科的歯内療法:7本(前歯:2本 小臼歯:2本 大臼歯:3本)
根管治療で治らない歯を対象としています。最初から外科的歯内療法をチョイスすることは稀です。
・分割抜歯(ヘミセクション、トライセクション):5本
ヘミセクション(下顎)より、トライセクション(上顎)の方が予後が良い気がしています。
珍しい第2大臼歯の分割抜歯 - EE DENTAL_Blog
【自分のエラー】
フレアーアップ:2本(2/110) 確率1.8%
ファイル破折:1本
パーフォレーション:0本
例年と同じ感じですが1本ファイルを折ってしまいました・・・
過去データーになります。
2019年
EEデンタル2019年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
2020年
EEデンタル2020年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
2021年
EEデンタル2021年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
2022年
EEデンタル2022年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
2024年
EEデンタル2023年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
2025年
EEデンタル2024年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
毎年調べてもらっていますが、ピークの過ぎた歯科医師としては前年より大きく変わりのないことが今は大切だと考えています!
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MTA根管充填に関して
- 2026年1月 7日 09:00
- 歯内療法日記
たまに患者さんに根管充填後に
「ネットでは根管充填材にMTAセメントを押している歯科医院もあるのに、何故私では使わなかったのか!?」
と聞かれることがありますが、正直このMTAって凄く良い材料だとは思いますが、全てのケースで使う必要はないと考えます。
特に私は初回根管治療(抜髄、ネクローシスパルプなど)では殆ど使いません。
理由は、
①MTAを入れやすくするためには結構歯(根管)を削ります。⇒将来、歯根破折のリスクが上がる
②MTAはきちんと硬化すると除去が難しく、再根管治療より外科的歯内療法になることが多いです。
⇒つまり2回出来るはずの根管治療券を1回分捨て外科に移行します、外科的歯内療法が失敗すれば次は抜歯になります。
患者さんが勘違いしているのは、根管内にMTAセメントを入れれば大きく成功率が上がる訳ではありません。
毎回書きますが、歯科治療において材料に差というのもは極々僅かです、成功の最も大きな因子は歯科医師の知識を技術です。
歯内療法専門医の抜髄の成功率は古今東西おおよそ90%、MTAを使って成功率が上がった所で1~2%上がれば良い方だと私は思います。
NTAセメントを使わずガッタパーチャーを使用して失敗に終わった場合でも、再根管治療をすれば80%前後は治ります。
つまり、100本治療した場合
MTA根管充填をした場合10本が失敗し外科的歯内療法へ、
ガッタパーチャーを使った場合は10本が失敗し、再根管治療で80%が治るので2本が外科的歯内療法へ
歯を長く残したいならどちらを選択しますか!?
また、歯内療法専門医の立場的にもショッキングなデーターなのですが、
40年前の顕微鏡、ニッケルチタン、超音波、MTAセメントが無かった時代
最先端の機器がある現代の根管治療
実は、成功率は大きく変わっていません。
抜髄90% 感染根管(再治療)70~80%
つまりこれらの現代エンド(顕微鏡、MTA)の神器を使わなくても細菌感染に対する原理原則(隔壁・ラバーダム・仮蓋)を守れば成功率は比較的高いと言えます。
私が患者なら一番の希望は「歯を長持ちさせたい」これに尽きます。
じゃあ、何でネットでは根管充填材にMTAセメントが良いと触れられているのか!?
私が推測するに保険医療機関で自費の根管治療を行う為には便宜上、治療のどこかで自費材料の使用が必修です。
10年前のブログですが:自費治療で行う根管治療 - 自費治療専門・歯内療法専門医 EEデンタル
保険医療機関では原則、保険治療で出来ることは保険で対応が義務だと昔は教えられました。
*プラスチックで治せるところをセラミックにすれば自費治療と同じです。
ただ、今の保険治療費は格安すぎて、自費である程度費用を頂かないと時間をかけて治療出来ません。
1回300円の治療費でラバーダム(原価80円)&顕微鏡(300~800万)&ニッケルチタン(8000円)使用はできません。
MTAセメントを用いてもそれほど成功率が上がる訳ではありませんが、きちんと治療するには歯科医師の時間を買ってもらう必要があります。
その為にMTA根管充填という名目で時間を確保さえてもらうように思えます。
追記:ちょうどネットニュースにも
「銀歯治療するほど赤字」 貴金属高騰で歯医者ピンチ 1本あたり3000円自腹(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
というニュースがでてきていましたが、保険診療はホントカツカツの状態だと思います。
自費治療で治療を受ければ保険の根管治療より良いとも言えませんが・・・
これでいいのか?自費根管治療 - EE DENTAL_Blog
先日も大学病院からのセカンドオピニオンで来院された患者さん
某インプラント歯科で「保険治療の根管治療はダメ!信用できない、バイオセラミック(MTAなど)で根管治療しなおさないといけない(自費治療)」と言われ根管治療をしたようなのですが・・・
レントゲンを見ると、根尖寄りのガッタパーチャーは以前の物が残ったままだし、殆ど意味のない中間部にMTAが少し入っており除去不可能ぐらい長いファイバーポストが入っている。
大学病院の先生も外科的歯内療法ぐらいしか残す治療がないということでした。
たぶんそのレントゲンを歯科医師が見れば、「えぇ~、このクオリティーで自費!?」(心の声)
バイオセラミックじゃないといけないという割にガッタパーチャーも取れていないし、何の為に再根管治療したの!?
根管治療は2回しかできないので、私は保険治療だろうが自費治療だろうが根尖病変さえなければ再治療はあまり勧めません。
ネジ屋さん金儲け考え過ぎだわ。。。
というケースがありました。
因みに、私もファイバーコアが長過ぎて除去は困難を極める為、大学の先生と同じように「外科的歯内療法が良い」と判断しました。
バイオセラミック(MTA)、ファイバーコア、良いとされる材料使ってもこんなものです。
先に書いたように歯科医師の知識と腕の方が成功に与えるインパクトは大きいです。
患者さんからしたら歯科医院のホームぺージなので正しい情報だととらえられますが、これはEEデンタルのサイト含めホームページは集患ツールなのですから、真偽はかなり専門的な情報を洗わないと真実は分かりません。
年に1~2名ぐらいの患者さんに質問される「MTA根管充填」
あまり材料に期待しない方がいいですよ(笑)
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珍しい第2大臼歯の分割抜歯
- 2025年12月24日 09:00
- 歯内療法日記 | EEデンタル こだわり
残すところEEデンタルの診療も26日金曜までとなりました。
お休みは12月27日~1月5日までとなり、1月6日から通常診療となります。
今回は殆どやらない、出来ない第2大臼歯のトライセクション
第一・二大臼歯は3本の根に分かれており、1本の根が折れてもその折れた歯だけ抜く方法もあります。
ただ、第一大臼歯は3本が分かれているので分割しやすいのですが、第二大臼歯は三根が癒合(くっ付いて)しており分割が出来ない歯が多いです。
今回の患者さんは50代女性
全顎検査をさせて頂いた際に第2大臼歯の近心頬側根に病変が見られました。
根管治療をスタートさせると、病変のある近心頬側根にクラックがあり
ちょっとこれは保存不可能・・・
患者さんはオープンバイトの為、奥歯2本しか咬んでいなようなかみ合わせなので
それが原因になっているような感じがします。
ただ2本しか咬んでいないのでこの歯を抜くと凄く咬みにくくなる予感
抜いたら抜いたで次はインプラントしか方法はありません。。。
幸いCTで見るとこの第二大臼歯は根が開いており癒合していないので、
患者さんにトライセクション(分割抜歯)を提案
1回法で根管治療+分割抜歯
この後仮歯を入れ経過観察
たまに仮歯はとれてきましたが、1年2ヵ月経過し
問題無く使用出来ており、骨もしっかりできているので本歯を入れることに
ゴールドクラウンを入れさせてもらいました。
今の私は分割面をいかに滑沢に仕上げるか(抜歯のカット面含め)、またこの分割ラインにはマージンは付けていません。
側面(写真の設定を間違え見にくくてすみません^^;)
抜歯した部分は基本歯肉にくっ付けます。
*このダミー部分の下は磨かなくても殆ど問題になりません。
クラウン内面 分割した部分はメタル(金合金)です。
レントゲン
ゴールドクラウンSet
強く当てないように狙って咬合紙1枚抜ける感じで作りました。
基本的に抜歯はあまりしないのですが、こういうケースを年に5~6件ぐらい行うので
繊細に行う抜歯の練習はしないとな・・・と思います(笑)
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