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歯内療法日記の最近のブログ記事
歯科では原因は見つけられず、耳鼻科からの紹介ケース
- 2026年3月24日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代男性
右上顎洞から耳にかけて痛みを感じるとのことでA歯科を受診すると
耳鼻科にかかった方がいいとのことで、a耳鼻科で検査を行うと副鼻腔には問題無いとのことで
再び歯科で右上6の治療を受けた方がいいという結論に
B歯科医院 レントゲンでは異常はないので右下8(親知らず)の抜歯を勧められる。
C歯科医院 レントゲンでは異常はなく右上6以外が原因の可能性があり、ここでも右下8の抜歯を勧められる。
b耳鼻科 CT診査の結果副鼻腔に以上はなく、歯科医院で右上6の治療を受けるべき
と
歯科と耳鼻科のたらい回し。
耳鼻科から紹介状を持ってEEデンタルへ来院されましたが、
最近ブログでよく目にする手付かずの近心頬側根に大きな根尖病変があります。
診査した結果、まずは右上6を根管治療をして症状の改善があるかをみた方がいいと説明
まずは、ここの場所の根管治療を行うことになりました。
治療は2回
MB,MB2,DB,P根の4根管でした。
ガッタパーチャー使用
術後7ヵ月
術直後痛みが多少あったが、あれから痛みは引いた。
術後1年2ヵ月
大きな根尖病変は治ってきてくれています。
が、患者さんは「熱い物、冷たい物を飲んだり食べたりすると痛みが出る」とのこと
基本的に根管治療を行った歯は冷温のセンサーを取ってしまっているので、
この症状は他の歯が原因であることを説明
患者さんに他の歯にも虫歯や不適合修復物が多いので、そちらの治療をまずかかりつけでした方がいいと説明し終診となりました。
正直、上の歯が痛ければまずは上の歯から怪しい歯を特定した方がいいと思います。
下の親知らずが原因で痛みが出ることもありますが、そこまで頻繁に起こることはありません。
歯科医師3人が右上6と分からず、耳鼻科の先生2人は右上6が原因の疑いがあると判断したことにモヤモヤ感を感じます。。。
たぶん、めんどくさくて右上6の根管治療やりたくなかったんだろうな・・・(★。★)
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分割抜歯 近心頬側根はよく折れる
- 2026年3月20日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
神経が死んでしまい根管治療を行ったが腫れてきた為
再根管治療を行っているが、痛みが治まらない。
レントゲン
口蓋根に少し大き目の透過像があり、遠心頬側根にも小さな透過像があります。
痛みを取る為か仮蓋はなくオープンの状態
治療1回目
隔壁を作り、根管内の清掃を行う(MB2は出てこない)
2回目の治療時
治療直後は問題無かったが、治療後1週間からまた腫れて来たとのこと
レントゲンを撮らせてもらうと、近心頬側根を取り囲むような透過像が出てくる
患者さんに歯が3本の根っこのうち1本が折れている可能性が高く、
残そうとするとトライセクション(分割抜歯)を行い、歯を保存させるか!?と説明
患者さんは、これ以上歯は失いたくないとのことで
治療3回目に根管充填+レジンコア+トライセクション(MB根)を行いました。
ホント、MB根はよく折れます。
たぶん、根管が小さい割に2根管+イスムスがあり、イスムスが破折の誘導路になっているだろうなと考えています。
逆に似たような形状のDB根は1根管でイスムスもないので殆ど折れません。
ちょっと前のブログもMB根です:珍しい第2大臼歯の分割抜歯 - EE DENTAL_Blog
分割抜歯2か月後に仮歯を入れに来てもらった際には
歯茎を押しても痛みも無くなり、歯茎からの膿も出ていないとのこと
分割抜歯から7か月後
根尖病変も小さくなってきており、全く痛みがなく生活出来ているとのこと
綺麗に治ってきてくれています。
帰りがけに患者さんが、
「今まで歯科医院選びは何も考えていなかったんですが、歯科医院選びってホント重要だなと今回感じました」としみじみ話されてました。
ホントそうなんですよ、同じように見える歯科医院でも何の分野が得意かによって対応できる・出来ないが決まってきてしまい、同じ歯でもA歯科医院なら抜歯、B歯科医院では保存治療となることも珍しくはありません。
今回のケースもう半年仮歯で生活してもらい問題無ければ本歯に替えて行きますヽ( ・ω・ )
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側面に出来る根尖病変
- 2026年3月17日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
痛みはないが違和感を感じる歯
レントゲン
MB根に少し大き目の根尖病変があります。
先日患者さんに聞かれたのですが、
「何で私はこんなに過去の根の治療が出来ていないのですか!?」と
ん~、難しい問題なのですが、私が思うに
そもそも保険診療というのは除痛がメインであって、長く歯を持たせるという治療コンセプトでない為
歯を長持ちさせたい患者さんとの間にギャップがあると思います。
1番の問題はこのコンセプトだと思います。
2番目は神経治療が歯科治療の中でも細かく難しいから
歯を長持ちさせる治療を行おうとすると、歯科医師の拘束時間や材料など技術料がかかってくるので、
患者さんに1時間以上付きっ切りの根管治療は最低でも数万は治療費を頂きたい所でしょう。
現在専門医の根管治療費は世界的には20万をゆうに超えています。
これが日本では窓口負担は約4000円程度なので、同じようなコンセプトでの治療は難しいと思います。
日曜日の中部歯内療法学会での林先生の講演で言われていたのは
日本(岡山県)の根尖病変のあった率:78.5%
世界(21か国)の根尖病変があった率:44.3%
だった、
と個人的にはなんとなく理解できる数字をおっしゃられていましたが、
これを見ると日本の根管治療の成功率ってかなり低いんだろうなと推測できます。。。
今回のケースも治療しにくいMB根、神経管が激細のMB2は手付かずでした。
病変の原因であるMB根はきちんと治療出来ました。
術後1年
根尖病変はかなり小さくなっています。
術後半年にまだ残っていた違和感は消えてきたそう。
健康な歯質が多かった為に、ゴールドアンレーで最終補綴させてもらいました。
手先の器用と言われる日本人ですが、根管治療の成功率はたぶん世界的にも低いという現実
ただ、この費用で除痛メインでも治療が受けられる国は、まずないのでそういった面では日本人はまだまだ恵まれていると思いますが、自分の歯を長持ちさせたいと思われる患者さんに関しては保険治療には限界があることは知っておかれた方がいいと思います。
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パンドラの箱を開けるような根管治療
- 2026年3月11日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療をする際に顕微鏡での視診やレントゲン・CTなどである程度の予想をしながら治療を行うのですが、
被せ物(クラウン)が入っていたりするとその中や直下はどうなっているか全く分かりません。
今回のケースがそうなんですが、
患者さんは50代女性 左上に痛みを感じるとのこと
はっきり根尖病変はないのですが、赤丸の部分に何か違和感を感じる所見・・・
根管治療をスタートすると髄床底部に大きなパフォレーション(歯科医師が開けた穴)・・・
そこから排膿があり、膿んで膿の逃げ道がなく圧力で痛みが出ていたと推測
患者さんに穴の開いた部分を顕微鏡動画で見せ、この部分が痛みの原因である可能性が高いこと、
残す方向で治療も出来るが、予後が悪かったら抜歯になることを説明し残せるように治療を行うことに
(ホント前の先生、穴開けたら患者さんに説明して欲しいです。こっちは知らずにパンドラの箱開けた気分です)
MTAセメントでパフォレーションリペアを行い根管充填を行いました。
また以前の治療で手付かずだったMB根は石灰化しており根管が分からず根管充填出来ませんでした。
毎回言うように、根管治療は1回目の処置を誰にやってもらうかで、その歯の運命はほぼ決まってしまいます。
悪くなった歯を残す治療も出来ないことは難易度はメチャクチャ高くなっています。
経過観察中に前後の左上の大き目の虫歯治療をさせてもらいました。
術後1年 あれから腫れ感などはないそう。
レントゲン所見も悪くなっている感じはないので、もう少し仮歯で様子をみさせてもらいました。
術後2年
たまに違和感を感じるが術前のような痛みはあれから出てない。
レントゲン所見も悪い感じはない。
ということで、かかりつけでクラウンを作ってもらう運びとなりました。
いやぁ~、ホント歯茎よりの診断は難しい。。。(>。<)
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神経を取った歯の変色と対策
- 2026年3月10日 09:00
- 歯内療法日記
一応、歯内療法を主でやっており、顕微鏡治療の使い手でもあるので
治療はどちらかと言うと手技的に難しい方法を選択しています。
3mmの穴からの抜髄根管治療+レジン充填 即日1回法 - EE DENTAL_Blog
歯科治療で1つ言えるのは、
なるべく削らない方が良い、治療の為に健康な歯を犠牲にしない方がいいと思っています。
今でもそうですが、基本的に根管治療をした歯というのはクラウンが前提になっていますが、
開業して見てくると、神経を取ったから必ずクラウンにしないといけないと言うことはありません。
ただ、削らないと言っても闇雲に削らない治療を選択している訳ではありません。
何事もそうですが、基本や原理原則に則ったうえでの方法を選択しています。
今回のケースの患者さん
3カ月前から前歯を根管治療中だがなかなか良くならないという30代女性患者さん
レントゲン
歯の裏側に穴を開け根管治療中のようです。
まずレントゲン見て、このパターンだろうなとすぐに感じました。
このケースは、削らなすぎ!
3~4年に1件ぐらいのケースで見るパターンです。
たぶん、先生は健康な歯が多く若い女性だったので、何とか小さく削って歯の保存を試みたと思いますが。
前歯はこれやってはダメ!
痛みなく治療出来たとしても1~2年後にすぐに歯の変色(茶褐色~グレー)が目立ち結局セラミッククラウンにすることになります。
これは神経の細かな部分の取り残しをすることで、そこの血液成分が歯の色に影響を及ぼすとされています。
ただ、今回のケース
なかなか膿が引いてこなくて、外科的歯内療法まで行いました。
髄角をきちんと処理する為に黄色線の穴から青い線まで削らせてもらっています。
このケースもまさか側枝が原因で膿が止らなかったとは・・・
先日患者さんが全顎検査で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
術後10年の口腔内写真(真ん中左の歯が神経を取った歯になります)
髄角の歯髄の取り残しが無ければ歯の変色はゆっくりにすることが出来ます。
ただ、このケースは出来過ぎの1例なので、全てがこんな綺麗に経過するとは思わないでくださいね。
歯の治療は必ず原因に対して適切な処置をしないと行けないので、アドバンス的なことはしますが、きちんと基本は抑えての治療をしているつもりですヾ(・ω・)
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年齢による治療方針の違い
これはたぶん一般的な考えだと思いますが、
同じような病態でも治療方針というのは年齢やその人のキャラによって異なることがあります。
例えば70歳の方だと、後おおよそ20年持たせれば良い訳ですが、
20代になってくると、後60~70年の戦略を立てる必要が出てきます。
今回のケース
お母さんからの紹介のあった娘さん(20代女性)
レントゲン
第1大臼歯の黄色丸:C2~C3に及ぶ虫歯
第2大臼歯の赤丸:C4に近い虫歯
前に患者さんにも言いましたが、成功率を高くする為には
基本1つ次のステップの治療を行う事
つまり第1大臼歯は神経を取ってクラウン
第2大臼歯は抜歯
こうすることで将来トラブルの出る確率は多少減らせますが、
歯の寿命は確実に短くなりますし、咬みずらくなります。
ここが残りの人生を考えた際の選択になります。
短期予後を取るか!?それとも長い人生・将来的な事を考えた選択をするか!?
前者の難しい歯の保存を説明なしに行うと、上手く行かなかった場合藪医者扱いを受けるので
最初に患者さんにある程度説明を行い理解をしてもらいます。
まず第一大臼歯はいつも通り
とりあえず神経を残す治療を行い、痛みが後で出てしまったら後で神経を取ると説明
さて、この第2大臼歯・・・
縁下に大きく虫歯が広がっており、歯に穴を開けずに虫歯をきちんと取るのが超難度
保存をしても歯根破折、咬合から来る虫歯などが怖いのはあり、
将来起こるであろうこのリスクを下げるには抜歯も1つ
患者さんと話し合い、残す方向で治療を行いました。
パフォレーションを起こさせないように虫歯を削るのに50分近くかかりましたが、
一応保存治療が行えました。
この先、数カ月様子を見て問題無ければ本歯を作らせてもらいます。
基本中の基本でもある虫歯を削るって、ホント難しいと感じます(・ω・;)
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歯性病巣感染
- 2026年3月 6日 09:00
- 歯内療法日記
歯性病巣感染 あまり聞きなれない言葉だと思いますが、
過去のブログ:歯性病巣感染 - EE DENTAL_Blog
患者さんは40代男性
歯茎が膿んでおり、膿を出す為に切開などを行いっている。
だいたい7~8年前から膿んでいるとのこと
太いメタルコアが入っており、再根管治療が難しいと判断し対症療法で切開を繰り返していると思われます。
また7~8年前から膿んでいるというだけあってかなり大きな根尖病変があります。
患者さんにはこのぐらいのメタルコアなら顕微鏡下で取れるから、一度再々根管治療をしてみましょう。
ただ、かなり病変が長くあったので根尖孔外感染も予想されるので、もしかしたらその後外科的歯内療法が必要になるかも!?と説明し
2回に分けて根管治療を行いました。
治療2回目には膿は止まってきてくれていました。
術後1年2ヵ月
腫れや痛みもなく膿もでてこないとのこと
レントゲンも病変が小さくなってきているので、かかりつけにクラウンを入れてもらう予定で終了となりました。
あれから5年後
「先生、仮歯が取れたのと奥の銀歯が外れた」と連絡があり 、見せてもらうと
病変は綺麗に無くなっており、EEデンタルでセラミッククラウンを作ることになりました。
* 前後の虫歯の歯はレジンで治療
綺麗に入りました。
帰りがけに、「自分は腎臓が悪かったのですが、根の病変が治ると共に血液検査の腎臓の数値が改善して行き、今は正常値まで戻っている」とおっしゃられていましたが、
根尖病変由来で他の臓器に負担をかけることは稀にあるので、もしかしたら今回は歯性病巣感染だったのかもしれませんね(^.^;)
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悪くなった歯は早目に抜歯 VS 使えるだけ使う
- 2026年2月28日 09:00
- 歯内療法日記
何度も書かせてもらっていますが、歯の寿命を短くしている最大の要因は
「歯科医師の治療」
歯科治療は治しているようで壊してることがあります。
治療で歯の寿命が劇的に伸びるこは殆どありません。
(矯正治療含め)
患者さんにこういった事平気で言うので、患者さんは驚ろかれますが、
25年歯科医師をやってきて分かった事実です。
ですから、私の今の持論は積極的な医療介入はお勧めしない。
症状があったり、中程度以上の虫歯の場合は治療介入は行いますが、症状のない多少悪い歯などは経過観察を行うこともあります。
今回のケースは治療したことにより抜歯になってしまいそうな歯
患者さんは60代女性 最近被せ物をやり直したが先生には次問題が出たら抜歯と言われているが咬むと痛い歯
また先日腫れてきてしまい抗生剤を飲んで痛みと腫れを抑えたそう。
レントゲン
メタルコアは入っているのですが、根管にはガッタパーチャーがなく根管治療をした歯なのか!?
また黄色丸の部分は外部吸収!?もしくは虫歯!?
ん~、残すのは難しそう・・・
インプラントをやっている先生なら骨の保存の為にも抜歯1択だと思います。
患者さんは残す方向で治療でいいと言ってもらえたので、使えるまで使ってもらおうとトライさせてもらいました。
治療難度的には非常に難しい治療になります。
1回目の治療で人工物を除去して、隔壁、根管治療まで(治療時間1時間45分)
黄色丸の部分は、虫歯でも吸収でもなく歯科医師が削り過ぎた為に起ったビッグパフォレーション(歯に穴)で根分岐部に及ぶものでした。
これは歯科医師が起こした医原性疾患で、治療をしたことにより起こった問題です。
本来こういったことはないに越したことはないのですが、治療の際のリスクの1つではありますが・・・
まず、やってしまったら患者さんには告知すべきだと思いますね(>。<)
治療2回目
腫れや痛みはないとのことで根管充填+レジンコア+仮歯まで
そこから仮歯で経過観察
仮歯を入れて術後9ヵ月
患者さんの症状は無くなり、近心根にあった根尖病変も綺麗に治ってくれています。
そこから補綴をさせてもらい、
術後1年4ヵ月
痛みなど無く問題無くつかえているとのこと。
患者さんには、今の所問題無いので穴の開いた歯茎部分だけ良く磨いてくださいと伝えて終了となりました。
ホント、歯の治療医科医院選びは慎重にね!( ̄∀ ̄;)
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小柄な女性の手の届きにくい根管治療
- 2026年2月27日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代女性
新しい被せ物を入れたが咬むと痛い
この歯は先生にずっと痛いと訴えていた歯であるが、レントゲンは撮らずに治療を行っている。
レントゲン
3本神経管はあるのですが、近心頬側根が手付かずで根尖病変が見られます。
手前の第一大臼歯も近心頬側根は手付かずですが、病変はありません。(病変がないのでわざわざ治療は私はしません)
この部位の神経管は道具が入りずらく治療が難しいので、このような治療になりがちですが、
患者さんとしては治療をしてもらっているのですから、見逃しなく治療はしてもらいたいですよね。
一般的に患者さんは治療する際、歯科医師が見えていると思われますが、
基本的に奥歯は殆ど見えていません、手の感覚と勘だけで治療を行っています。
*残念ながら今の歯科治療というのはそういったものです。
ただ、顕微鏡があったりすると一本の歯をサーチライトで照らし拡大視野で見ることができるので、根管の確認は可能となります。
ただし、見えてもこの部位を治療するには色々な道具と治療技術は必要になります。
原因が見えて分かれば、勝手に器材が治療してくれる時代になればいいのですが、たぶんそんな将来はなかなか来ないと思います。(そういったコンセプトの機械の研究開発は行われていますが、なかなか難しそうです)
治療は一回法で、根管治療+レジンコアまで
根管は手付かずで石灰化も起こっていなかったので、運よく根尖まで穿通&形成&消毒できました。
そこから仮歯を入れ経過観察
病変は小さくなってきています。
術後1年6か月
根尖病変は綺麗になくなり、咬んでも痛くはないそう。
患者さんは帰りがけに
「痛みがなく咬めるのは凄くありがたい」「歯はやっぱり大事ね!」としみじみおっしゃられていました。
根管治療は歯科治療の中でも細かな治療で得意・不得意が出やすいので
もし神経の治療となってしまった際には根管治療が上手な先生がいいと思います。
保険治療は「質」に関しては基本的に問われないので、神経管1本取り残そうが問題無く保険請求が行われ、結果後で痛みが出てしまい再治療が必要になることもあります。
特に小柄な女性はホント道具が入りずらく治療の質が落ちることが多いと感じます(>。<)
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レントゲンでは判断し難い唇側の側枝からの膿
- 2026年2月24日 09:00
- 歯内療法日記
我々歯科医師は、レントゲンの所見から部位と病気を推測します。
見分け方は本来の正常像に比べ異変のある場所を探します。
ただ、平面の2Dのレントゲンには限界があり、そういった場合CT(3D)のレントゲンで診査することもあります。
昔に比べ歯科用CTは被爆量がだいぶ減ってきました。
ただ、個人的にはまず被爆量の少ないものから診査を始めるがいいと思っています。
患者さんは50代女性 2013年に私がセラミッククラウンを3本入れさせてもらった前歯なのですが、
半年前からプチっと小さなニキビのような膿が出てきた。
レントゲン
レントゲンを撮っても、原因歯が特定できず
CTを撮らせてもらいましたが、はっきり特定できず・・・
ただ、フィステルがあるということは出口からたどれば原因部分を特定できるので、
患者さんに膿が出ている間に外科的歯内療法を行いましょうと説明
外科を開始すると
フィステルの原因は問題無いように見えた右上1の唇側の側枝(神経管の横枝)
側枝を削った所
病変があった為か側枝周りの部分がクレーター状に少し凹んでいました。
CTをよくよく見返すと、「えっ!?これ!?」という自分では診断が付けれなかった部位
CTは時間のある限り色々な方向で見るべきだなと痛感
側枝(凹んだ部分)を削りMTAを逆根管充填
側枝は根尖3mmに沢山出てくるとは言われていますが、まさかこの場所の側枝に細菌感染していたとは・・・
それから半年後に来院して頂き経過観察
患者さんもあれからは膿は出てきていないようで、違和感も無くなったそう。
体の中をレントゲンというツールを使い悪い場所を発見しに行くのですが、
今回ばかりははっきりと原因歯の特定ができず、術中に確定診断出来たというレアケースでした。
基本的に私は診断あっての処置だと思っているので、なるべく処置前に原因は突き止めておきたい派です。
何とか歯が残せそうで良かったです!
側枝が口蓋側に無くてホント良かったです(^ω^;)
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