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歯内療法日記: 2025年4月アーカイブ

根管治療後のレジン充填

一般的に根管治療後は大きく歯が無くなるので、大きく削って被せ物をすることが多いと思います。 

ただ、ケースによってはレジン充填で終わらせることがたまにあります。

 

今回のケース

奥歯に大きな虫歯ができてしまい、銀歯が外れてしまったようです。

2025 EEdental TOT (1).jpg

 

レントゲンを撮ってみると

2025 EEdental TOT (2).jpg

既に神経は死んでしまい根尖病変が見られます。

 

患者さんの希望は歯を残してレジンで治したい。

 

歯科医師的に言うと、残存歯質が少ないのでクラウンにした方が無難なんですが、

まだ遠心にしっかりした歯質があるのでトライ出来ないことは無さそう。

 

患者さんに歯&レジンがかける可能性があること、大きくかけたらクラウンで治す必要があることを説明し根管治療+レジンコア+レジン充填で治すことにしました。

 

治療回数2回

2025 EEdental TOT (3).jpg  

 

レジン充填後

2025 EEdental TOT (4).jpg

とりあえず行ける所までレジンで行きたいと思います。

 

近心側の歯質は殆ど無かったので、あまり硬い物を咬まないようにした方がいいかもしれませんね。

  

全部が全部こんな治療が出来る訳ではありませんが、クラウンにする前にレジンで抑えておくというのも治療の選択肢の1つだと思います。

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根の先端まで掃除できない神経管

先週散々偉そうなこと書いてましたが(笑)

「今回は根の先まで穿通出来なかったケース」 

 

神経の治療は0.1mm以下で行う治療で、私が使っている道具の最細は0.06mmと髪の毛と同じぐらいの道具です。

ただ、この0.06mmの道具頻繁に使うか!?と言われれば頻繁には使わずよく使う道具は0.08mmの道具(ファイル)です。

この辺は歯科医師の手の感覚になってしまいますが、細ければ道具は良いというものではなく

私の感覚では、この0.02の差で金属の剛性が極端に失われ、金属に腰がなくなり使いづらくなりますので、私の術式だと0.08mmがあっています。

 

不思議なもので人って、毎日同じ道具を同じように使っているとその道具の先にも感覚が生まれます。

これらの技術を職人技などいいますが、そこに意識するかどうかで差が出ると思います。

 

以前ハンズオンセミナーなどさせてもらい多くの先生の技術を見させてもらいましたが、傾向として上手な先生ほど道具の廃棄が少ないです。 

第10回 エンドハンズオンセミナー終了! - EE DENTAL_Blog

 

何故か!? 

先に書いたようにファイルの先に感覚を持っている先生ほど、ここから回していい、押していいが分かっているのでファイルに余計なダメージを与えず使うので、道具は長持ちします。

 

私的には、根管治療の技術力=穿通能力だとある部分思っています。

 

今回の患者さん50代女性

昔から来院頂いている患者さんで8年ぶりの来院でした。

右上に鈍痛があり、何かかけてきたとのことでレントゲンを撮ると・・・   

2025 EEdental SIM (1).jpg

 歯と歯の間の歯茎よりから虫歯が出来中で大きく広がっており、神経も死んでしまい根尖病変が見られます。

普通は抜歯というケースだと思います。

ただ、この状態でも揺れもなく痛みもなく腫れもない ←ココ不思議なんですよね。 

またこの歯

2025 EEdental SIM (2).jpg

昔から虫歯があったようで、2010年にはあったはずの近心頬側根(小さな黄色⇒)が石灰化して閉じてしまっています。

こういうケースはCTで輪切りにして神経管の有無を調べるのですが、CT上でも神経管は閉鎖しているようです。 

治療1回目

歯茎下の虫歯を除去しレジンにて隔壁を作り、神経管の掃除

*隔壁:唾液や菌が入らないように囲いを作る

2025 EEdental SIM (3).jpg

やはりMB根は石灰化しており、入口しか分かりませんでした。 

 

治療2回目 もう一度MB根を超音波で切削し探して見るのですが・・・

2025 EEdental SIM (4).jpg 

ない! CT上でも根尖病変(膿)はないので無理せず開けた所までで根管充填 

  

神経管の探索というのは非常に細かなものになり、一筋縄では行きません。

顕微鏡やCTがあった方が神経管の確認はできますが、根の先まで治療出来るかは術者の腕になります。

また閉じてる神経管(根管)は私は無理にこじ開けません(この辺りは専門医でもバラバラです)

この後、仮歯を入れ半年待ってレントゲンを撮って行きたいと思います。 

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抜歯宣告をされた歯の保存治療

患者さんは50代女性

右上がずっと痛いと伝えていたが、治療してくれずEEデンタルに来院され、根管治療をさせてもらいました。 

2024 EEdental TAK (5).jpg 

右上の痛みが取れ落ち着いてくると、次は右下6の歯も痛い

一度ゴールデンウイークに腫れてきてしまい、抗生剤をかかりつけの先生にもらい飲んだが

先生にはこの歯は抜歯しかないと言われている。

ただ、クラウンは最近やり直しを行ったとのこと。

  

レントゲン

2024 EEdental TAK (1).jpg

赤丸部分に根尖病変が見られ、黄色丸部分の歯茎下には過去に削られたか、吸収したか、虫歯か!?大きな穴が開いている。

 

この歯もよく見る、根管治療が殆どされていない歯・・・

 

先日ブログにさせてもらった歯と同じようにガッタパーチャーが全く見えません。。。

この歯抜いてインプラントにするの!? - EE DENTAL_Blog

 

ちょっと前に参加させてもらった中部歯内療法で聞いた話、

アメリカは州によっては大臼歯の根管治療はGP(一般歯科医師)には行わせない所も出てきているようです。

以前も第2大臼歯の根管治療はGPは治療しない(出来ない)州があると聞きました。

理由はGPの先生が治療しても失敗が多くやり直し率が高い為、無駄な医療費になっているという凄く合理的な考え。

 

また、興味深かったのは木ノ本先生のスライドで、世界的にみてGPの先生の成功率はどこの国もさほど差はなくおおよそ60%

つまり根管治療が10万円以上する国も日本のような1万円の国でも差はない。。。

日本人の患者さんは1万円の根管治療でも色々文句言う方がいますが、海外に行って10万支払ってもさほど「質」変わらないという事実

先日来院されたアメリカに住まわれていた患者さんも「アメリカの医療レベルが高いというのは幻想」と私と同じ事言っていました。

これでも日本の保険治療は世界標準の歯科治療(根管治療)をしているということです。

   

ただ、これもからくりがあってGPの先生でも上手な先生は成功率が90%以上ありますし、下手な先生は成功率が30%程度で平均値が60%という数字だと思います。

  

脱線はこのぐらいにして、

今回の右下6 治療させてもらうと

2024 EEdental TAK (2).jpg

黄色丸部分は過去に削り過ぎていたようで、根分岐部にもパフォレーション。。。

 

このブログで再三書いていますが、歯の寿命を最も縮める因子は歯科医師の治療です。

正直、下手な治療なら受けない方がよっぽど歯にとってはいいと思います。←こういうことを平気で書くので嫌われます(笑)

  

治療2回目

2024 EEdental TAK (3).jpg

根管充填+レジンコア+仮歯

*ガッタパーチャー使用 コアはレジンのみ

 

そこから仮歯で生活してもらい。

6ヵ月予後のレントゲン検診に来てもらいました。

2024 EEdental TAK (4).jpg

根尖病変は綺麗に治ってきてくれています。

 

因みに先に治させてもらった右上7

2024 EEdental TAK (6).jpg

右下に比べると骨の治りの速度は遅いですが、こちらも骨が出来てきており病変は縮小傾向にあります。

 

帰りがけに患者さんに

「歯はホント大切ですね、痛みがなく咬めるようになったら食べれるようになり少し太ってしまいました」 

と言われました。 

 

ホント歯は大切にした方がいいですよ!(^。^)

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歯を治す為のセオリーに沿った治療

毎週根管治療(貼薬)している歯が治らない - EE DENTAL_Blog

の続き

 

2025 EEdental HOT (1).jpg

大きな根尖病変のあった歯

 

術後のレントゲンを撮らせてもらいました。

2025 EEdental HOT (4).jpg

かなり綺麗に治ってくれており、上顎洞底線も綺麗になってきています。

この状態でしたら問題ないでしょう。 

  

毎週毎週、根の治療のしている患者さんがおられましたら、歯内療法専門医の歯科医院に相談された方が解決は早いかもしれませんよ。

根管治療は治す為のセオリーがあり、薬を毎週替える治療というのは過去の方法で科学的アプローチの治療を受けられた方が治る確率は高くなります。

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この歯抜いてインプラントにするの!?

今回のケースの患者さん

60代女性 歯茎から膿が出てくるということで根管治療を行い、痛かったがそのままセラミッククブリッジを入れたが、3日後にはまた腫れてきてしまった。

抗生剤を処方されるが収まらず、転院したらその先生に

ブリッジの歯を抜いてインプラントにする必要がある。反対側の歯も悪いから左下の歯もインプラントにした方がいい」 と言われた。

 

患者さんの娘さんがEEデンタルの患者さんで、一度豊橋まで行った方がいいと言ってくれてお母さんを紹介して頂きました。

 

レントゲン

2025 EEdental STI (1).jpg

 第一大臼歯の遠心根に根尖病変があり、ここが原因になっているようですが、

見るからに過去に2回ほど根管治療しているようですが、根管全く触っていなさそう・・・

ただ、レントゲン上ではオリジナルの根管が見えます。

  

個人的には、「え~、折れてもいないこんなしっかりした歯抜いちゃうの!?」

 

はっきり言ってしまえば、ネジ屋さん(インプラント屋)に行けば、「メンドクサイ根管治療なんてやってられるかよ!、悪くなった歯なんて抜いて40万のインプラント入れればヨロシ!」

という感じでしょうね。

  

私からすると同じ歯科医師ライセンスだけど

*歯を残す歯科医師

*歯を残す気はあまりなく歯を作りたい歯科医師

と表札分けてくれよ と思います。

 

 

患者さんには「難しそうだけど、残す治療出来ますよ。」

「と言うか、たぶんこの状況であれば7~8割近くの歯科医師は頑張って歯を残そうと言うと思いますけどね。」と説明 

  

残念ながら、歯科はあまり横の繋がりがないので出来ない先生が出来る先生に患者さんを紹介するなどは口腔外科の親知らずの抜歯ぐらいしかありません。(ホント残念ですが・・・)

歯内療法専門医など存在自体、歯科医師にも認知されていませんし、たぶん信用もされていません(笑)

これが現状なので、根管治療で困った患者さんは自ら歯科医院を探す必要があります。

  

治療1回目

人工物を取り、隠れた神経管を探索し、徹底的に歯の中を綺麗にする。

  

治療2回目

腫れや痛みの無いのを確認して根管充填

2025 EEdental STI (2).jpg

手づかずの根管でしたが4本の神経管がありました。

 

昔治療した先生も根管治療苦手だったかもしれません。 

根管治療は非常に細かい治療の連続になるので、やはりそこは設備と治療の得意度は大きくもの言う治療分野です。 

 

膿の出る歯でも折れていなければ根管治療出来ることもありますので、抜く前に歯内療法専門医に相談するのも1つですよ。

年に数回歯が残せた患者さんに「他の歯も昔抜く前に相談くればよかった」など言われますが、抜歯基準は先生毎にマチマチなのでA歯科でダメでもB歯科なら保存できることは極々一般的にあります。

 

今回の患者さん、次回仮歯を入れ経過観察をして行きます。

今回の根管治療が上手く行かなければ、最後は外科的歯内療法で歯の保存を行います(σ・Д・)σ

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ファイル破折を残したままの根管治療

歯内療法専門医でも折ってしまうファイル

折ってしまったファイルは出来れば除去したいのですが、これが難易度が高い!

   

・折れたファイルの位置(根管上部 or 下部)

・折れた破折ファイルが5mm以上かどうか?

・折れたファイルの種類がステンレスファイルか、ニッケルチタンであるかどうか?

・折れたファイルの湾曲・傾き具合

・折れたファイルが顕微鏡下で見えるかどうか?

  

色々な要素がありますが、ファイル破折除去は意外とデメリットも多く

ファイルを除去する為に健康な歯を大きく削る ⇒ 将来的に歯根破折に繋がる可能性あり

後、削る場所を間違えるとパフォレーションを起こすこともあり

ファイル除去時のオーバーヒート ⇒ 熱を歯周組織に加え過ぎると骨&歯肉が壊死してしまい、歯処か骨や歯肉も大きく無くなります。(極々稀ですけどね) 

  

このファイル破折除去も歯内療法専門医でも全員が上手な訳ではなく

まず顕微鏡がないと取れません、また沢山の高価な器具が必要です。

*破折ファイルの保険点数は150点(1500円)+顕微鏡を使えば+400点(4000円)だそうですが、器材代(消耗品)だけで4万円ぐらいかかりますし、下手すると1回のコストは1万円近くします。

  

客観的に自分の破折ファイル除去の技術評価をするなら「中の中」つまり普通

自分的にはレントゲンで確認出来れば取りに行きますが、無理しては取りません。。。(はっきり言うと取れないという諦めは早いです。) 

   

患者さん的には「ファイル破折を取らないと治らないんじゃ!?」と思われますが・・・

  

今回のケース 40代女性患者さん

過去に2回根管治療を行ったが、痛くて咬めない

過去に根管治療中にも腫れてきた為、抗生剤で散らしクラウンまで入れたがまた腫れてきて抗生剤を飲んだ。

今は咬まなくてもジンジンする痛みがあり、担当の先生は抜歯しかないと言う。

 

何とか残せないかということでEEデンタルへ

2025 EEdental KUK (1).jpg 

近心根に大きな根尖病変+破折ファイル

 

治療1回目

2025 EEdental KUK (2).jpg

人工物を除去しましたが、破折ファイルは見えそうで見えません。

近心頬側根と近心舌側根を繋ぐ太めのイスムスがありその部分を徹底的に洗浄

 

上を大きく削ってファイルを取りに行くか!?という選択になります。

また近心根は以前の治療で大きなレッジも形成されており、攻めれば確実にパフォレーションを作る・・・

 

歯科治療、特に根管治療は前の先生が作った問題を修正・解決しながらの治療になるので、

1回目より2回目、2回目より3回目の治療の方が難易度が高くなります。

つまり歯を残したければ、早い段階で専門医にかかった方が医原性の問題が少ないので治せる確率は上がります。

 

治療2回目

ファイル破折を見つけようと少し攻めるも、見つかる気配なし・・・

これはパフォるなと直感的に感じ、徹底的に洗浄をして根管充填することにしました。

2025 EEdental KUK (3).jpg

レントゲンを見ると、破折ファイルは取れていませんし、他の根管もレッジを大きくしてしまいパフォレーションギリギリ回避

 

患者さんには仮歯で様子をみさせてもらうことに、

 

根管充填から3週間

食べた後にジンジンする、頬をおさえると痛い、朝は問題無いが日中にかけて痛みが出てくる。

とのことで、珍しく根管充填後に抗生剤を処方し、次に腫れたら外科的歯内療法で治すと説明。

 

根管充填から4ヵ月

たまにジンジンするが、普通に咬める日も増えてきている。

あれから腫れはない

とのことで様子をみてもらう。

 

術後1年 

2025 EEdental KUK (4).jpg

腫れや痛みも無く調子良いとのこと、

病変も縮小しており、骨が出来てきているので外科的歯内療法はとりあえずスキップ

 

自分に厳しい基準を持った先生なら外科介入すると思いますが、

そこは3流歯内療法専門医(笑)、骨に治癒傾向があり患者さんが不自由なく生活出来ているならOKじゃない!?という考えの元、このケースは経過観察でいいかなと思っています。

 

今の自分は積極的な治療が歯を残すわけではなく、必要最低限の医療介入こそが歯を長く残す秘訣だと思っているので、歯を残す為にどうすればいいかを主で考えます。

 

ファイルが膿や痛みの感染源になることはないので、その点は安心してください。

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根管治療後のメタルアンレー

開業当時からですが、個人的には健康な歯質が沢山残っていれば

レジン充填もしくはメタルアンレー(咬む面を金属で覆う)はありだと思っています。

 

理由は「健康なエナメル質をそぎ落としたくない」

 

経験上、エナメル質は耐虫歯に強いのですが、象牙質は患者さんによってはアッという間に虫歯が進行することがあります。

つまり生まれ持った防御壁を人の手でそぎ落としたくない。

 

ただデメリットもあります。

開業して18年もすると、10年以上前に行ったレジン充填、メタルアンレーの側面のエナメル質が割れて瓦のように剥がれてきたりすることもあります。

*こういう歯は決まって臼歯(奥歯)です

 

こうなったら患者さんには「クラウンにしましょうか」という場合もありますし、

詰めれそうなら、剥がれたエナメル質部分を「今回だけレジンで補修します!?」と説明することもあります。

 

過去にも書いていますが、歯を長持ちさせるにはなるべく自分の歯は削らない方がいいと思っています。

理由は自分の歯が少なくなると歯は弱り、また治療の選択肢も少なくなるので健康な歯質は沢山あった方がいいと思っています。

  

今回のケース

患者さんは30代男性 1年前に神経保存治療をした歯が咬むと痛い、先月にエナメル質がかけた

とのこと

 

レントゲン

2025 EEdental MYA (1).jpg

レジン充填がしてありますが、中はかなり大きな虫歯

前回の神経保存はシールドレストレーション(虫歯を残しつつ神経保存)を行ったのでしょうか。

 

ただ、このケースはコンタクト部分の封鎖が出来ておらず、更に虫歯が進行してしまったようにも思えます。

私もシールドレストレーションは行いますが、その絶対条件は虫歯の完全なる閉鎖です。

詳しくは:わざと虫歯を残す治療法「シールドレストレーション」 - EE DENTAL_Blog 

*子供の乳歯もシールドレストレーションを行っていますが、3年8ヵ月経過していますが問題は出ていません。 

 

患者さんには神経を取る必要があること、その後歯を大きく削りたくなければメタルアンレーで治すか?と説明

2025 EEdental MYA (2).jpg

1回法で根管治療+レジンコアまで、根管充填はガッタパーチャー使用

*樋状根でした。

 

健康な歯を残す治療をする際には仮歯は作りませんので仮蓋のまま経過観察

 

根管充填から1ヵ月経過をみてもらい痛みがないことを確認して、ゴールドアンレーを入れさせてもらいました。

 

  

先日の1年予後のレントゲン

2025 EEdental MYA (3).jpg 

問題無く経過しています。

 

クラウンにするか、アンレーにするか、レジン充填で行くかはケースbyケースで、患者さんの口の中を見させてもらいなるべくベターな選択肢を提示したいと思っています。

 

参考として、過去に一度大きく削った歯の多くはクラウンになります。

また私が初めて触るような歯はレジンorメタルアンレーになることが多いです。 

 

 

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治療数年後に神経が死んでしまうケース

早いもので今日から4月です、ちょっと前まで新年だと思っていたら・・・

 

 

今回のケースは、治療後に神経が死んできてしまったケース

患者さんは60代女性

以前から来院して頂いており、海外にお住いの患者さんでした。

 

左下7に不適合なレジンと虫歯があり治療させて頂いた歯なのですが、

先日来院され、「グッと物を咬むと痛い、1~2カ月前から頬を押すと違和感を感じ始めた」とのこと

レントゲン

2025 EEdental SUA (1).jpg

左下7の神経が死んでしまい骨が溶けてきています。

 

歯の神経は虫歯治療を行うと死んできてしまうことがありますが、

短期的に治療後すぐに痛み・違和感がでて神経が死んでしまうケースと

数年後に症状が現れ神経が死んでしまう2パターンあります。

 

共通して言えるのは、神経付近まで削った歯がこうなりやすいです。

 

患者さんに現状と治療の必要性をお話して根管治療+レジンコア+レジン充填まで1回法で行いました。 

2025 EEdental SUA (2).jpg

樋状根でした。

*ガッタパーチャー使用

 

レントゲン検診

2025 EEdental SUA (3).jpg

術後4か月ですが、綺麗に骨が出来上がってくれています。

 

 今回のように、治療後数年して神経が死んでしまうことがたまにありますので、

かかりつけで2年に1回ぐらいはレントゲンを撮ってもらった方がいいと思います。 

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