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マニアックレジンの最近のブログ記事

妊娠中は虫歯が出来やすい。

18年前に全顎治療させていただいた40代女性患者さん 

その間に出産などもあり久しぶりに来院していただきました。

虫歯が出来てしまったので治療して欲しいとのことでした。

 

レントゲンを撮ると

2026 EEdental KSO (1).jpg

 18年前に私が治療させてもらった左上3・5に大きな虫歯が出来てしまっています。

  

患者さん的に症状もないとのことだったので、一応歯髄保存の方向で治療を行いました。

治療時間2時間

2026 EEdental KSO (2).jpg

左上3は一部露髄、左上5は露髄させることなく何とかレジン充填で対応できました。

  

3か月後

2026 EEdental KSO (3).jpg

口腔内 

2026 EEdental KSO (4).jpg 

今の所問題無さそうなのでこのまま使ってもらうことになりました。 

  

女性の場合、男性にはない妊娠、出産という事があり、どうしてもこの期間はつわりがあったり、食べる回数や食生活が不規則になりがち、また子供優先の生活になってしまい歯磨きが疎かになってしまいがちです。

2次カリエス(虫歯の再発)は特に一度治療した歯の人工物と自分の歯の継ぎ目から悪くなってくるのでこの部分は可能な限りでいいので気を付けられてください。

 

週末に西日本歯内療法学会に行って、歯髄保存の勉強をしてきましたが色々面白い有益な情報が得られました。

ホント歯髄保存は奥が深いなと思うことばかりです。

 

 

 

 

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虫歯を残して神経の保存を行う。

患者さん的には虫歯の治療とは全ての虫歯を除去して詰めていると思われていますが、

実は99%虫歯は取れていません。 

   

虫歯の定義にもよりますが、実は虫歯は残してもいいんです。

重要なのは残した虫歯が進行しないように如何に緊密に人工物で蓋をするか!

詳しくは:暫間的間接覆髄(AIPC:非侵襲性歯髄覆罩) - EE DENTAL_Blog

 

患者さんは18歳男性 患者さんで受診されたお母さんからの紹介

一見健康そうな口腔内だったんですが、比較的大きな虫歯が多い

特に半年前に治療した右下7の奥歯は神経を取るか迷う所・・・

 

術前レントゲン

2026 EEdental TEZ (4).jpg 

レジンが詰めてあるのですが、中にはかなり大きく虫歯が残ったままなのですが、

問題はレジンがきちんと詰め切れていなく隙間が多い。

 

個人的にはなんですが、

虫歯はある程度残す術式を取るのであれば、詰めるのはかなり精密に詰めないとあまり良い予後は見込めないと思うのですが・・・

  

レントゲンでは神経直下まで虫歯が広がっていそうでしたが、まだ症状は出ていないとのことで

シールドレストレーションを用いた覆髄治療にトライさせてもらいました。

治療時間1時間半 

2026 EEdental TEZ (1).jpg

露髄させないように可能な限り虫歯を除去し(虫歯を全て取りに行くと神経治療になる確率が高いので、神経保存の為に一部虫歯を残す) 

一部残した虫歯にテンポラリーセメント(ソフト)を塗りレジン充填 

 

術後4ヵ月

2026 EEdental TEZ (2).jpg

大きな症状なく順調に経過しております。

 

術後4か月後の口腔内

2026 EEdental TEZ (3).jpg

初診時とは別人級に綺麗に歯も磨けていますね!

 

患者さん的に「えっ、虫歯を残していいの!?」と思われますが、戦略的に虫歯を部分的に残し、神経を保存する術式もあります。

歯の長期保存にはまずなるべく神経を取らないことが重要になってきます。  

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奥歯に起る不思議な虫歯の法則

基本的に虫歯の進行速度は、若い人ほど速く、年配の人ほど遅くなります。 

 

ただ、不思議なのですが最後大臼歯に限っては虫歯の進行がメチャ速い歯が散見されます。 

 

今回のケース

2019年に右下7の遠心面の歯がかけてしまいゴールドインレーを入れさせてもらった50代男性患者さん

今月に入り右下7がかけた感じがするとのことで来院

口腔内

2026 EEdental TAA (4).jpg

遠心頬側咬頭部分がかけ、虫歯のような感じになっています。

  

レントゲン(2022年のレントゲンとの比較)

2026 EEdental TAA (1).jpg

「え~!」というぐらい虫歯が大きい  

歯髄付近まで虫歯が・・・

ホント不思議なんですが、こういったケースというのは年に1~2件ぐらいあり決まって上下の第2大臼歯に見られます。 

患者さんに症状を聞くと症状はないそうとのことで、電気歯髄診断も歯髄反応は正常

ゴールドインレーを半分削って虫歯にアプローチして、シールドレストレーション(AIPC)、もしくはMTA直接覆髄で歯髄保存を試みる。

治療後症状が出てしまったら、根管治療+メタルクラウンと方針を出させてもらいました。

 

治療時間1時間15分

2026 EEdental TAA (2).jpg

遠心縁下の大きな穴から歯肉が歯の中に入り込んできており、電気メスで歯肉をトリミングしながら

MTA直接覆髄+レジン充填で治療を行いました。 

 

口腔内

2026 EEdental TAA (3).jpg  

とりあえず、これで経過を見て行きたいと思います。

 

ホント申し訳ないのですが、EEデンタルメンテナンスしていないので近医の歯科医院で歯石取りなどを患者さんにお願いしていますが、2年に1回ぐらいでいいのでパノラマレントゲン(大きなレントゲン)を撮ってもらってください。

小さな虫歯は分かりませんが、治療が必要な程度のに大きくなった虫歯は分かる時があります。

心配な患者さんはEEデンタルで4~5年ぐらいに1回全顎検査をさせてください。

 

今回のケースも咬合(咬み合わせ)からのクラックが引き起こしたケースかと考察できます。

ホント咬合は厄介・・・

夜間の歯ぎしり、噛みしめなど無くなれば人間の歯のトラブルはかなり減らせるのにと、100年前の先生が悩んでいた問題を今なお現代の歯科医師は解決できていません。

残念ながら歯科は歯が無くなるまで「drill and build」 (削って詰める)の繰り返しです(>。<)

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若い人の虫歯は進行が速い

患者さんは10代男性

お母さんからの虫歯の治療依頼

本人は痛みもなくかけたような場所もないとのこと

 

前にも書きましたが、虫歯の傾向として

若い人は歯の咬む面の溝

30~60代ぐらいは歯と歯の間

70代以上は歯茎の際から

と虫歯の出来る位置に違いがあります。

 

ただ共通して言えるのは虫歯は細菌感染によって起こされるものなので

・よく歯を磨きプラークを除去する

・なるべく間食を多くしない

・フッ素などで歯を強化する

ぐらいは心がけてもらった方がいいと思います。

 

今回の患者さんの口腔内

2026 EEdental TET (1).jpg

一見問題無さそうに見えます。

 

が、レントゲンを撮ってみると

2026 EEdental TET (2).jpg

かなり大きな虫歯が・・・

下手すると神経を取る治療が必要になる感じ

 

イメージ 

2026 EEdental TET (3).jpg 

患者さんには10代で神経を取ると、歯は一生そこにないことが殆どなので

なるべく神経を取らないように治療をした方がいいと説明し

 

神経を保存する為に、シールドレストレーション的な間接覆髄

*最近殆ど直接覆髄しなくなりました。(予後が悪いから)

 

治療は慎重に削るのに結構時間をとられるので、1本ずつ計2回の治療とさせてもらいました。

2026 EEdental TET (4).jpg

 白い所がレジンですが、やっぱり神経ギリギリでした。

 

学校検診含め、視診ではこのような虫歯は発見できないので

歯を長持ちさせたい若い方は1年に1回ぐらいレントゲンでチェックした方がいいですよ。

*イメージ的に25歳ぐらいになると極端に虫歯のリスクは減る気がします。 

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酸によって透ける前歯(酸蝕症)

2014年に治療させて頂いた患者さんから連絡があり

酸蝕症患者さんの前歯の審美治療(レジン) - EE DENTAL_Blog

 

2014年の術前の前歯

2026 EEdental FUE (1).jpg

酸で前歯の裏側が溶けてしまいエナメル質が透けて見えます。

 

歯の裏側にオペーク系の透け感を無くすレジンを詰めさせてもらいました。

2014 EEdental f (3).jpg 

透け感は無くなりました。

 

そこから問題無く使えていたようなのですが、 

先日、詰めた歯の1本が外れたと来院されました。

2026 EEdental FUE (2).jpg

まるまる1本レジンが外れています。

 

ただ、患者さんには

「個人的な感想ですけど、よく12年も持ってくれたなと思いますよ」と説明

*エナメル質と異なり象牙質への接着なので、接着力は弱くなります。

    

また、この歯は結構ペラペラなので、患者さんにクラウンにするもの1つですが、

取れていない側と歯の質感を揃えるのは難しいので、審美を求めるなら2歯をクラウンにする必要がある。

ただ、クラウンはもう1回レジン詰めてみてからでいいと思います。

*基本的に今の私はあまり積極的な治療は勧めません、歯を長く持たせるならなるべく触らない、削らない必要最小限の治療が大原則です。

 

で患者さんからレジンでOKと回答をもらい。

 

もう一度外れた1本だけレジン充填

2026 EEdental FUE (3).jpg 

 

正面観

2026 EEdental FUE (4).jpg

透け感は無くなりました。

患者さんも元の状態に戻り安心してもらえました。

 

 

歯を長持ちさせる治療はある種の戦略です。

ホント生まれ持った天然の状態から離れれば離れるほど問題も起こりやすく、抜歯は近づきます。

*歯科医師の治療って治しているようで確実に体を壊しています。

  

現代の理想的な医療が正しいとは全く思いません、戦略を組む際に沢山治療の選択肢はあった方がいいとは思いますので多少勉強はしますが体のルールは未来永劫変わることはなく、その体のルールに従った方が、上手く行きます。

歯科医師の技術以上に歯の保存は考え方だろうなと個人的には思います。

 

こんな特殊な考え方なので、あまりメジャーな方法にはなりませんけど・・・(>。<;)

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詰め物外してみたら歯冠破折だった。。。

歯が折れる場合はざっくり言って、

歯茎に埋まっている「根っこ」が折れる「歯根破折」と口の中で見える白い歯の部分が折れる「歯冠破折」があります。

「歯根破折」は抜歯になる場合が多いですが、やっている先生にかかれば接着修復という手もあります。

「歯冠破折」は頭の部分で割れだいたい骨の部分で止まるパターンが多いです。

歯冠破折.jpg

が、ここで折れても明確な治し方は存在しません。

またこの折れ方の場合神経の一部まで達していることが多く、治療のスタートが遅れると神経を取る治療からとなります。 

 

今回のケース 以前お母さんの治療をさせてもらった20代のお子さん

近医の先生に左下6に虫歯があると言われた。

レントゲン

2026 EEdental NNS (1).jpg

口腔内写真

2026 EEdental NNS (2).jpg

低目にレジンが詰めてあります。

 

患者さんには咬頭が無くなっており、中で虫歯もひろがっていそうだから

メタルアンレーで治しましょうと説明

 

治療を開始すると、「え!?」というぐらい詰め物が深い

歯茎の中のレジンも途中までしか詰めれておらず隙間から歯の中に歯茎が入り込んで来ている・・・

 

途中からこれ初発は虫歯ではなく歯冠破折で、長い期間で隙間から2次カリエスが出来たケースだと分かってきました。

歯の中の歯茎は電メスを使い除去

虫歯を削り終わると

2026 EEdental NNS (3).jpg

露髄した部分には第3象牙質が見られます。

エナメル質をなるべく残す為にEENOスフィアなどを使いくり抜くように虫歯を削っています。

 

ただ、こうなるとメタル修復するよりレジンで治した方が良いと判断し

患者さんとお母さんに理由を説明してレジン充填を行いました。

術前⇒術後

2026 EEdental NNS (5).jpg

レントゲン

2026 EEdental NNS (4).jpg 

最後に咬合をチェックすると臼歯部に側方運動時のガイドがあり、

たぶん、昔もこのガイドが極端に強くて割れたんだろうなと推測。

2026 EEdental NNS (6).jpg 

*最初の図と同じ割れ方になってました。

 

遠心にも似たようなガイドがあったので、最後に側方運動の咬合調整を行い終了となりました。

 

若い患者さんでも、夜間の歯ぎしりが大きい人はこのように歯冠破折を起こすことがあります。

先にも書いたように治し方が確立していないので、かかった歯科医院毎で治療法はことなりますが、

個人的には神経は残せれば大きく削らず処置したい所ではあります。

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年配の方に多い歯茎付近の虫歯

虫歯は年齢により出来やすい場所がことなります。

小中学生などの永久歯の生えたて頃は咬む面や側面などの溝に多く虫歯ができます。 

この虫歯は小さな穴から中に大きく広がることもありますので、拡大視野下の診断は有効です。

  

次に、20歳を超えると咬む面の虫歯は減ってきて、変わって歯と歯の間に虫歯がよく見られるようになります。

この歯と歯の間の虫歯は2種類あり、フロスなど通さずに歯と歯の間に汚れが長期間停滞し虫歯になるパターンと、中高年以上の方にたまにある咬む力で歯と歯の間に亀裂が入ってその亀裂から細菌感染し虫歯になったパターン

このクラックカリエスは拡大視野で治療をしている先生は知っていますが、現状あまり知られていません。

歯が生えたての若い頃はこのような亀裂はまだ入っていないので、クラックカリエスは少ないです。 

  

次に、60歳を超えてくると、

多くの方は60歳過ぎると歯茎が下がってきて黄色の部分の歯根が見えてきます。 

歯茎が下がった場所は、いままで歯肉で守られていた組織が細菌だらけの世界に出てくるので、この部分は虫歯になりやすくなります。

また女性の場合、年々唾液が減る傾向もあり唾液の量が減ってくると虫歯にもなりやすくなります。

 

 

今回のケース 70代男性 歯科医師の先生のお父さん

歯茎が下がり物が詰まりやすくなった為か、歯茎付近に大きな虫歯が出来てしまいました。

2026 EDG (1).jpg

レントゲンでは神経付近まで虫歯が進行しており、

術前時に患者さんにもしかしたら神経を取る治療が必要になるかもしれないが、

今回は神経を残す方向で治療を行い、術後痛みが出てしまったら神経を取ると説明 

  

このケースは患者さんに真横を向いてもらい、顕微鏡のモーラー機能をフル活用し

直視で虫歯治療を行いました。 

2026 EDG (2).jpg

 治療時間1時間(レジン+覆髄) 治療費99,000円(消費税込み)

 

患者さんも術後動画見ながら、顕微鏡を使えないとホント出来ない治療ですね!と驚かれていました。

一般的な方法だと、神経抜いてクラウンにすると思うんですが歯科医院さえ選べばこんな事出来ます。 

 

因みにこの虫歯の切削には回転切削器具は届かないので、音波チップ

【EENOスフィア】 - 超音波スケーラー用チップの錦部製作所オンライン販売WEBショップ、購入や注文はこちらから

使っています。

いつも使う切削道具は1本200~500円のダイヤモンドバーですが、ケースによっては20000円の道具で虫歯を切削します。

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久しぶりの正中離開

俗にいうスキッ歯

2026 EEdental KUS (1).jpg

真ん中に少し大き目の隙間、中切歯と側切歯の間に小さな隙間が空いています。

 

患者さんは30代女性、前歯を治したいとのことでした。

このケース「治す方法」、「治す本数」どのように介入するか!?

まず綺麗にする方法には、

1、レジン(隙間にプラスチックで詰める)

2、ラミネート(セラミックを付け爪のように張る)

3、クラウン(大きく削って被せ物で歯の形を大きく代える)

の3つがあることを説明

患者さんは色々調べてきてもらえたようで、なるべく削らない方法で1のレジンを選択しました。

*個人的にも大きく歯にダメージを与えないレジンを勧めます。

 

さて、この隙間を何か所埋めるか!?

 

私的には、人の印象は前歯の隙間だけで良い印象になるので

「まずは真ん中だけ詰めましょう」と提案

全ての隙間を詰めると横の幅が広くなり歯の綺麗な形からズレます。

 

後、患者さんが知っておいた方がいいのは、先生によって

レジン、ラミネート、セラミッククラウンありますが、先生により得意な方法は異なりますので

ネットでレジンが良いと思ったらレジンの得意な先生を探す必要があります。

 

施術から1時間後

2026 EEdental KUS (4).jpg 

ブラックトライアングル部は数日で歯肉が盛り上がり綺麗に調和してきます。

歯肉は歯の形に合わせて変化してくれます。

   

レントゲン

2026 EEdental KUS (6).jpg 

綺麗なラインでグラデーションが作られています。

*白く見えるのがレジン 隙間だけで処理します。

 

【唇面】

2026 EEdental KUS (5).jpg

術直後、患者さんが歯を見て非常に喜ばれていました。

 

根管治療などの見えない場所よりダイレクトに患者さんの感嘆が見れる審美治療はやりがいがありますね。

根管治療などはホント手ごたえがあっても、レントゲンで術者しか精度は分かりませんからね・・・

 

 

どうでしょう!?写真を見て、両隣にある隙間気になりますかね!?

両隣の小さな隙間は正面から見るとさほど目立たないので、真ん中1か所埋めるだけで対人からの心象は良くなると思います。

今の私の歯科医療は必要最初減の介入で利を得るというコンセプトなので必要最小限の医療介入を心がけています。

(色々やってきての経験則ですが・・・) 

  

3年ぶりぐらいに正中離開を治療させてもらいましたが、意外とスムーズに治療が行えましたね( ゜∀゜)ノ 

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年齢による治療方針の違い

これはたぶん一般的な考えだと思いますが、

同じような病態でも治療方針というのは年齢やその人のキャラによって異なることがあります。

 

例えば70歳の方だと、後おおよそ20年持たせれば良い訳ですが、

20代になってくると、後60~70年の戦略を立てる必要が出てきます。

 

今回のケース

お母さんからの紹介のあった娘さん(20代女性)

 

レントゲン

2026 EEdental NAY (1).jpg

第1大臼歯の黄色丸:C2~C3に及ぶ虫歯 

第2大臼歯の赤丸:C4に近い虫歯

 

前に患者さんにも言いましたが、成功率を高くする為には

基本1つ次のステップの治療を行う事

つまり第1大臼歯は神経を取ってクラウン

第2大臼歯は抜歯

こうすることで将来トラブルの出る確率は多少減らせますが、

歯の寿命は確実に短くなりますし、咬みずらくなります。

  

ここが残りの人生を考えた際の選択になります。

短期予後を取るか!?それとも長い人生・将来的な事を考えた選択をするか!? 

 

前者の難しい歯の保存を説明なしに行うと、上手く行かなかった場合藪医者扱いを受けるので

最初に患者さんにある程度説明を行い理解をしてもらいます。 

 

まず第一大臼歯はいつも通り

とりあえず神経を残す治療を行い、痛みが後で出てしまったら後で神経を取ると説明

2026 EEdental NAY (2).jpg 

さて、この第2大臼歯・・・

縁下に大きく虫歯が広がっており、歯に穴を開けずに虫歯をきちんと取るのが超難度

 

保存をしても歯根破折、咬合から来る虫歯などが怖いのはあり、 

将来起こるであろうこのリスクを下げるには抜歯も1つ

 

患者さんと話し合い、残す方向で治療を行いました。

2026 EEdental NAY (3).jpg

パフォレーションを起こさせないように虫歯を削るのに50分近くかかりましたが、

一応保存治療が行えました。

 

この先、数カ月様子を見て問題無ければ本歯を作らせてもらいます。

 

基本中の基本でもある虫歯を削るって、ホント難しいと感じます(・ω・;) 

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3Mix 変法!? VS標準治療

患者さんは30代女性

以前一度診させてもらったのですが、私では対応できず治療は行いませんでした。

 

痛みが出てしまったということで2年ぶりに来院されました。

 

話を聞くと数カ月前にαTCP(骨補填材料)に3Mixを混ぜた薬剤を使い覆髄治療をしたが

1カ月前から痛みが出てきてしまい咬んでも痛いとのこと 

レントゲン 

2026 EEdental YOA (1).jpg

外枠は外さず真ん中からくり抜くように治療したようです。

 

口腔内

2026 EEdental YOA (2).jpg

 痛みがあった為か、咬合調整を行い咬み合わせを下げているみたいです。

  

症状的にも抜髄が妥当であること、残っている歯質が少ないのでメタルクラウンを勧める

ものの、患者さんは金属は嫌でレジンを希望

こちらも一応1年の保障を付けているので、あまり割れる(かける)と予想できる方法で治療はしたくない。。。

(患者さんがかける度に実費で支払いをするということで話がまとまりました)   

  

ただ、前の先生 αTCPに+3Mixって初めて聞いた組み合わせで「それ人体実験ですよ!」と言いたい。

 

また治療するならリケージ(漏洩)が怖いので一度全ての人工物は外すと説明し治療スタート

 

1回目の治療で全てレジンを外し、隔壁+根管治療スタート

歯髄切断がしてありました。

2026 EEdental YOA (4).jpg

レントゲン

2026 EEdental YOA (3).jpg

  

治療2回目

以前からある少し浮いている感じ、弱いジワ~とする痛みは残っているとのこと

基本的に長く続いていた症状は引くにも時間がかかることを説明し、根管内に問題が無ければ仕上げて行くと説明

根管充填+レジンコア+レジン充填まで

2026 EEdental YOA (5).jpg

レジン充填

2026 EEdental YOA (6).jpg

レジンである程度形を作りました。  

 

術前⇒術中⇒術後

2026 EEdental YOA (7).jpg

術前の遠心ラインだと、オーバーカウントゥアーとレスカウントゥアーが存在していたのでその辺りも修正 

 

ここから触ったりすると感じる違和感などが引いていくか経過観察を行います。  

 

傾向として、気にしてしまう方・神経質な方ほど気にしてしまい痛みがどんどん長期化することがあります。

ポイントはきちんと治療したら後は、あまり気にせず気になるようなら痛み止めなどを服用して気にしないように生活してもらうことです。

よくあるのは、処置した後に多少痛む、気になるので、もっと良い治療あるのかも!?転院再び治療を行い治らずの繰り返しでどんどん抜歯の方向に進んでいくこともあるので注意してください。 

*基本的に治療するなら私は標準治療を勧めます。(突っ込みがはいりそうですが、上のケースは自分のなかでは標準的な治療) 

   

痛みがあったり、困ったりしているとネットで色々検索してしまい魅力的に見える方法を選んでしまいますが、

はっきり言って、「薬」に頼った治療は出ては消えてという繰り返しで定着をいていない現実を見るとあまり特殊な薬剤療法に頼らない方がいいと思います。(基本として一生「薬効が続く」薬はありません)

   

昔も書きましたが、今の世の中良い治療であれば世界中に普及しますよ(^。^;)

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