EE DENTAL_Blog
歯の側面の骨吸収
- 2026年8月11日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
3週間前からズキズキし始めてかかりつけで咬み合わせの調整をしてもらった。
1週間前に腫れてきて、その後痛みは治まったが今度は歯茎から膿が出てきた。
抗生剤を処方され3日間飲んでいる。
レントゲンを撮ると
左上4・5の間に透過像があり、どちらとも根尖病変はありません。
原因歯の特定の為に左上4・5の電気歯髄診断を行うと
左上4は正常、左上5の歯髄反応が弱い(殆ど死にかけている)
と言うことで、今回の腫れ・痛みの原因歯は左上5と判断しました。
治療をスタート
銀歯とベース材を除去していくと過去の治療で小さな露髄(神経が出る)をしていたようで、
露髄面からの出血はなく、神経は死んでいました。
裸眼で治療していると、0.1mm程度の露髄だと分からないことが多いともいます。
治療2回目に症状が落ちていていたので、
ガッタパーチャーで根管充填+レジンコア
術後6か月 腫れや症状はないそうです。
術前に比べ病変は小さくなってきています。
術後
術前時よりは病変は出来てきていますが、術後6か月に比べ大きな病変の改善は無さそうです。
患者さんにはかかりつけでクラウンを作ってもらい1年後にももう1度レントゲンを撮ろうと思います。
もし症状が出るようなら、外科的歯内療法で対応しようと思います。
小臼歯は2割近くに側枝があると言われ、そこの側枝に感染が起こると今回のような病変が横に出来ることがあります。
ここまで病変が大きくなったのは数年はかかってると思いますので、可能なら2年に1回ぐらいレントゲンを撮ってもらった方がいいと思います。
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捻転した歯のセラミッククラウン
- 2026年8月 8日 09:00
- EEデンタル こだわり
最近は審美治療のウエイトは減ってきていますが、細々やっております。
開業当初は、歯内療法と審美を組み合わせた超レアな歯科医院設定で開業しましたが、
今の自分はどうやったら治療した歯を長持ちさせれるか!?が最も興味のある分野になっています。
ただ、着手したからには審美治療も90点ぐらいの治療アベレージは維持したい。
というのもあります(笑)
患者さんは40代女性
前歯のクラウンの段差から穴があいてしまってました。
レントゲン
綺麗な根管治療がしてあり根尖病変はありません。
患者さんには根に問題はないので被せ物だけ外して虫歯の処置を行ない
セラミッククラウンを作りましょう。と提案
*私は基本的に、根管治療は治療出来る回数が決まっているので歯の長期保存の為に、根の方に問題がなければ根管治療はしない派です。
患者さんのOKをもらい、虫歯除去後にレジンで補修を行い
仮歯を入れ1回目は終了
土台に使われている金属ネジ(真鍮)の影響などで歯根が少し黒っぽくなっていました。
難しい所ですが、今回は保険でお金が貯まったら自費治療というのはある面間違えで、前の処置で起こってしまった変化は次の治療で改善しきれないことがあります。
治療2回目に印象を採り、
治療3回目のセラミッククラウン試適
ん~、少し色が白い・・・
後、右上1が捻転歯(捻じれている)の為、幅径(幅)を合わせると少しワイドに見える。。。
隣の捻じれに対して、いかに調和させるか。
このケースは歯並び的に難易度が高いです。
技工士に修正ポイントを伝え、治療4回目
前回のセラミックより色調も合い、見た目の幅の問題もある程度改善出来ています。
1回目は歯根の色調問題もあったと思いますが、技工士がこんな土台の色調を行ってくれました。
ピンクが歯肉、茶色のものが土台の色の再現
(私も初めて見ました)
作業用模型に仮歯を戻した所
老眼の為、4年ぐらい前から仮歯のマージンも顕微鏡下で合わせるようにしましたが、
マージンのフィットはかなり良くなってきています。
ただ、患者さんによっては多少フロスが引っ掛かる、形が気に入らない、色調があっていないなどの
指摘をもらいますが、申し訳ないのですが1回目の仮歯は歯抜け回避で多少咬める程度のものと思ってください。
もし仮歯を本歯に近い形状にしようとすれば、技工士に2つ目の最終形に近い仮歯を作成することも可能ですので、前歯が関与する場合は言ってください(^。^)
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治療費改定のお知らせ(2027年から)
- 2026年8月 6日 09:00
- EEデンタル NEWS
2024年2月に書かせてもらったブログ
コロナ明けぐらいから徐々に材料費の値上げが続き、ここ最近では日本円の価値が下がっているので、
海外から輸入している歯科材料が軒並み値上げとなっており、昔の値段の倍近くになっている商品も沢山あります。
材料費の値上げに伴い今回治療費の価格改定を行い、2027年1月より新料金体系とさせて頂きます。
*下記の治療費に別途消費税がかかります。
1点目
今まで再診料金4,000円は治療費の中に込みにしておりましたが、
グローブ、エプロン、紙コップ、滅菌費用、その他が上がっている為に
毎回再診料金の請求の方を行わせてもらいます。
*機能水や空気清浄機、口腔外バキュームなど環境面で見えにくい所に投資はしております。
エピオス エコシステム導入 - EE DENTAL_Blog ←クリーンな水は歯科治療においてマストだと思います。
菌の数の違いは結果に影響すると思います。歯科用チェアーの菌数 結果 - EE DENTAL_Blog
業務用・病院用空気清浄機(空気清浄装置)のエアロサービス株式会社
治療中以外の歯の相談などに関しても再診料金のみでしたが、来年から
再診料4,000円+相談料5,000円(30分)とさせて頂きます。
2点目
全顎検査:35,000円(1時間15分)
レントゲン、顕微鏡での歯の診察、口腔内写真、結果の説明、治療計画書(見積もり)
3点目
歯内療法(根管治療)治療費の改定
前歯:160,000円
小臼歯:170,000円
大臼歯:190,000円
(他院の料金設定とは異なり、治療費の中に、CBCT、クラウン除去、コア除去、隔壁、MTAセメント、抗生剤、痛み止め、6ヵ月後、1年後のレントゲン検診の料金が含まれます。)
*根管治療後にレジンコア(3万)+仮歯(2~3万)が別途かかります。
外科的歯内療法
前歯:160,000円
小臼歯:170,000円
大臼歯:180,000円
(治療費の中に、CBCT、抗生剤、痛み止め、6ヵ月後、1年後レントゲン検診の料金が含まれます)
*EEデンタルで根管治療を行い1年以内に外科的歯内療法が必要になった場合は外科的歯内療法を行い、半年後のレントゲンで治癒傾向が出てきて成功したと判断した場合に外科的歯内療法の半額の費用を頂きます。(前に一度根管治療の費用を頂いているので外科的歯内療法は成功報酬型に変更します。外科を行って治らなかった場合は外科の費用は頂きません。)
**年に7本前後の歯が根管治療で治らず外科処置が必要になります。根管治療後に外科的歯内療法を行いそれでも治らないケースは年に1~2本あります。
4点目
フルジルコニアクラウン除去:10,000円
今までクラウン除去は費用を込みにしておりましたが、フルジルコニア除去は非常に時間と材料費がかかりますので、ジルコニア除去は別途費用を頂きます。
*セラミッククラウン(ジルコニアフレーム含む)、メタルクラウン、プラスチック系クラウンの除去に関しては今まで通り別途費用はかかりません。
今回の改定では、レジン、クラウンの費用は変わりません。
その他、歯内療法のオプション治療のパフォレーションリペア(3万)、ファイル除去(3万)、レジンコア(3万)、仮歯(2~3万)の費用は今まで通りになります。
申し訳ありませんが、2027年より治療費の変更をさせて頂きます。
また2026年12月に通院中で治療計画書(見積もり)通りの治療を先に希望されている患者さんにつきましては2027年もお渡ししたお見積り通りの治療費となります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
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お休みのお知らせ
- 2026年8月 5日 09:00
- EEデンタル NEWS
8月18日(火曜日)お盆休み
9月26日(土曜日)
10月11日~19日まで秋休みを頂きます。
にお休みを頂きます。
よろしくお願いします。
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治療が難しい外部・内部吸収
- 2026年8月 4日 09:00
- 歯内療法日記
過去に診させて頂いている患者さんの外部・内部吸収というケースがちょくちょくあります。
不思議なんですが、勤務医の頃などは吸収ケースなんて数年に1ケースあるかないかでしたが、開業してからは年に1~2件コンスタントに出会います。
今回のケース
2014年に全顎的な虫歯治療をさせて頂いた50代の女性患者さん
以前から検診の際に痛みがあると言っていたのですが、問題無いと経過観察をしていたみたいなんですが・・・
レントゲンとCTを撮らせてもらうと
2021年のレントゲンに比べ明かな吸収所見が見られます。
2021年時は咬むとジーンとする症状があり、温かい物が凍みる症状が半年前からあると言われてレジン充填を行った既往がります。
過去のレントゲンを比べてみても
特に悪い所見はありません。
患者さんに残す治療はトライ出来るが、かなり難しい治療になると説明させてもらいました。
口腔内所見
患者さんは前からかかりつけに症状を言っていたのに、見つけてもらえなかったことに悲しんでいましたが。。。
こればっかりは仕方がないような気もします。
理由は先に書いたように、吸収ケースはかなりレアであり歯内療法専門医のように経験本数が多ければ見つけれるのですが、一般歯科の先生だと疑いをかけるのは難しいかもしれません。
またこの吸収は外から見ても分かりません、レントゲンを撮って初めて見つけることができます。
一般的な歯科医院の保険メンテナンスは、歯石取りが中心であり虫歯や吸収を積極的に見つけにいくものではないので歯科医師的には仕方がないと前の先生をかばう言い方になってしまいます。
ただ、時間とお金を使って健康を維持させる為に歯科医院に行っていた患者さんからすると解せないとは思います。
ホント、歯の吸収を見つけるのは疑いをかけるという経験値が必要となります。
こちらの患者さんも3件歯科医院に行っても原因が分からなかったケース:歯科医院3軒でCTまで撮ったが痛みの原因が分からない - EE DENTAL_Blog
患者さんに了解をもらって治療することになりました。
吸収部分は歯の中から外まで貫通しており、1回目の治療で止血しながら穴の開いた部分をレジンで修復
(根管治療前の下処理だけで2時間を使いました・・・)
治療2回目
4本の神経管を見つけ、掃除&消毒
治療3回目
根管充填+レジンコア+レジン充填
術後
腫れや症状もなく、レントゲン所見でも悪い感じはない。
今回のケース、かなり大きく吸収が起こってしまっていましたが、ホント何が原因で吸収が起こるか知りたいです。
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歯科の将来の話
- 2026年7月31日 09:00
- EEデンタル NEWS
将来、歯医者ではミニロボットを突っ込まれるようになるかもしれない | ギズモード・ジャパン
こんなニュースがありましたが、たぶん将来的にはこうなってくるんでしょうね。
患者さん的に言えば歯科医師の技術による差は少なくなるので大きなメリットは出てくると思います。
ただ、医療現場的には導入コストがいくらになってくるか!?
>このMIRは患者一人ひとりの歯型に合わせて作られたマウスピース(スプリント)に固定されるため、
カスタムでマウスピースを作るとなると、特許や権利を持った親会社は潤うと思いますが、
これは使い捨てになると思うので、相当コストがかり今の方法に比べ採算面などが合うかどうか・・・
(イメージ的に数万は必要になると思います)
たまに患者さんに歯科の将来を質問されることがあり、中でも多いのが
患:「先生、再生技術による歯の再生っていつ頃できるの!?」という質問、
私;『たぶん、出来ないと思いますよ。』
患:「出来ないんですか!?」
私;『研究だと歯みたいなものは作れているみたいなんですけどね』
『じゃあ、〇〇さん歯1本作る為にいくら出しますか!?』
患:「出せても50~80万ぐらいじゃないですかね!?」
私;『因みにね、今歯髄の再生行われているけど、成功しても失敗しても80~90万』
『このペースだと歯1本作るに軽く数百万はいると思いますよ』
患:「ええ~」
私;『後ねぇ、子供の永久歯見ていても歯の種が出来てから歯が完成するのに約5年』
『ざっくり言えば数年間は使えませんよ』
『もう1つ問題いうと歯の形、人工で作った歯に〇〇さんの生えていた歯の形にどうやって同じ形にするのか!? 前歯に奥歯のような歯の形のもの生えてきたら嫌でしょ!?』
患:「嫌ですね・・・」
私;「皮膚とか角膜とかそういうシンプルな構造の再生ならいいんだけど、歯はエナメル質・象牙質、歯髄、セメント質、歯根膜、歯の形状、咬み合わせなど複雑過ぎるから結論的にいえば〇〇さんが生きている間はまず無理だと個人的には思いますね。」
患:「なんとなく、理解できました・・・」
私;「ただね、いつの時代も大天才が現れてブレークスルーが起こらない訳でもないから、100%無理とは言わないので今から数百万を貯金するか!? ただ、現実は自分の歯をしっかり守った方が建設的ですよ」
患:「自分の歯を守ります!」
年に数回こんなやり取りありますが、歯の再生より今回のニュースの方が現実的な気はします。
先日他の医療ニュースでもありましたが、海外の人が日本の保険診療を受けにきている状況なのでいつまで公的保険が運用できるか問題もあるそうです。
自分の肌感覚的には、今やっている技術というのは私が引退する頃までは使えるだろうなと思っていますが、30~50年後は歯科も革新的な技術で変わっていて欲しいなという気持ちはあります。
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根尖病変の根の先端大きく削っても・・・
- 2026年7月29日 09:00
- 歯内療法日記
根尖病変の原因は歯の中に入った細菌です。
この細菌の大きさは0.003~0.006mmで歯の象牙細管の中にも入り込んでいます。
細菌を除去する為に歯をヤスリのような道具で削る訳ですが、マニアックな道具で最も細いものは0.06mm、太い物ものになると1.40mmと20倍以上の差があります。
昔は細菌は削って減らして貼薬剤で細菌を死滅させるというものでしたので、太い削る道具が必要でしたが、
現代においては、太く削ることによるリスクもあるので、なるべく削る量は抑えて消毒液を効率的に根の先まで行きわたらせて、細菌の数をなるべく減らすという考えに変わっています。
ただ、この変革に沿って治療をしている先生は少ないと思います。
理由は、赤字分野にも関わらず道具を色々そろえる為に設備投資が必要になること、長年やっていた術式を大きく代える必要がある。(これが意外と難しいです)
ですから、根尖病変が中々治らず長期間根管治療をやっていた歯などは、根の先の根尖が大きく削られてしまい治りにくい状態にされてしまっていることもあります。
この根の先の取り扱いも現代においては聖域とされなるべく根の先の形状は維持させた方がいいという考え方に変わっています。
今回のケースも、解剖学的には根の先は0.4mm程度なのですが、前の治療により根の先は1.0mm以上になっていました。
歯科医師は根の先に細菌がいてここを削れば治ると考えがちなのですが、この考え方も間違っています。
根の先はなるべく削らず、まずは次亜塩素酸などによる消毒で治るかトライした方がいいです。
患者さんは30代女性
20年前に銀歯を入れた歯、2年前にセラミックに替えた。
先日検診に初めて行った歯科医院で「抜歯してインプラントにする必要あり」と先生に言われた。
噛んでも痛くはないが、時々痛い時がある(歯の奥の方)。過去にも一度フィステルが出来た。
抜かずに治療出来るかしりたいとのこと
レントゲン
近心頬側根、口蓋根に根尖病変が見られます。
ただ、このレントゲンを見て、「これ抜いてインプラントにするの!?」というのが心の中で思った感想
歯内療法専門医や大学病院紹介してあげる選択肢はないのでしょうか・・・
過去に入れてもらったレジンコア、セラミックアンレーの適合も問題無かったので
3mm程度の穴を開けてそこから根管治療をスタート
案の定、口蓋根がかなり大きく削られており、ガッタパーチャーが根尖口外に少し飛び出ました。
*過去の治療で出口が大きく削られていると、これはちょくちょく起こります。
仕方がないんですが、何故ここまで削る!?と思います。
*根尖大きく削っても治らないと早く周知されるといいんですが・・・
根管はバナナのように湾曲しており太い硬いファイルで削っても外湾
根尖が本来解剖学的な出口が0.4mm程度の今回の歯の根尖孔が1mm近くに開いていたのでMTAセメントを使用しました。
またMTAも根尖からはみ出ました。(これはまず問題は起こしません)
コラーゲンを先に詰めてMTAセメントが出ないようにする術式もありますが、もの凄い少ししか使わないコラーゲンの為に材料費1万円を患者さんから請求するべきか!?
またそのコラーゲンが汚染していたらそれが原因で感染源になることも・・・
因みに、今回のケースも3mmの穴からMB2は処理しています。(MB,MB2,DBはガッタパーチャー、P根のみMTAセメント)
術後1年
MB根の根尖は綺麗に治ってきてくれました。
P根の根尖病変も小さくなってきていますが、人工材料(ガッタパーチャー、MTAセメント)の周りに透過像が見られます。
ただ、これは細菌感染によるものではないので、このままでも問題は起こしません。
また経験上外に出たMTAセメント(プロルート)は5年ぐらいで殆ど吸収されてきます。
術後1年の口腔内
下から2番目の歯が治療させてもらった歯、咬合面中心にレジンで穴埋めしています。
今回のケースに関してはもう1年後もレントゲンを撮らせてもらおうと思います。
歯科医師が過去の治療で太く削り過ぎた歯、
今回は治ってくれましたが実は根の先を削り過ぎた歯というのは治療の成功率も低くなります。
ただ、患者さんの心情的には、揺れてもいなく折れてもいない歯なら何とか残したいですよね^^;
抜歯判定をされた歯でも一度歯内療法専門に相談した方がいいと思いますよ。
先生による根の治療の得意度により、残せる・残せない大きく異なりますのでね!
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大きな根尖病変 術後10年
- 2026年7月24日 09:00
- 歯内療法日記
昔ブログで書かせてもらった
根管治療はゴム(薬)を詰める治療ではありません。 - EE DENTAL_Blog
治療をしても治らない大きな病変ケース
久しぶりに他の歯の相談で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
大きな病変はなくなり綺麗に骨が出来てくれています。
経過のレントゲン
大きな根尖病変は側切歯に現れやすいです。
治療をスタートしてもなかなか治らない場合に関しては早目に歯内療法専門医の歯科医院で相談された方がいいと思います。
開業医の先生も治らないな、治す自信がないなと思われたら歯内療法専門医がいることを患者さんに教えてあげてください。
たぶん、治らない歯を治すストレスと患者さんの時間を考えれば、専門医に仕事を振った方が先生&患者さんお互いにメリットが出て来ると思います( ・ω ・;)
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初めて出来た遠心舌側根への外科的歯内療法
- 2026年7月22日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
2009年に私が根管治療させてもらった歯
2020年に一度痛みが出てしまい、2022年に近医の歯科医院で病変を指摘された。
様子をみていたが、今年に入りまた大きな痛みが出てしまったとのこと
レントゲン、CTで確認すると、M根(近心根)とDL根(遠心舌側根)に根尖病変が再発してしまっています。
患者さんと話し合い、M根の外科は可能だが位置的にDL根の外科は部位的に無理なので
M根の外科をして治っても将来的にDL根がまた悪くなる可能性がある。
病変の大きさ的に痛みを出したのは透過像の大きいM根の気がするが、どうしましょう!?
と話し合い
とりあえずM根だけ外科的歯内療法を行うことにしました。
術前に患者さんにまず無理だとは思いますが、DL根も触れれば治療しますと説明
術後レントゲン
ただ、治療してみるとM根の根尖病変が大きくDL根の根尖もかろうじて見えていた為
DL根も分かる範囲で逆根管充填を行いました。
2007年に開業して以来初ケースになります。
初と言えば、今回のケース
オトガイ神経の枝を触ってしまったようで、麻痺も出てしまい患者さんに10日間ビタミン剤を飲んでもらい2か月後には9割近く近くが戻ってきてくれました。
患者さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
下顎の外科は麻痺が出ないように術前時にオトガイ神経の走行や出口などを確認して切開線を決定するのですが、この神経の枝に関してはCBCTでも分からず、極稀にこういったことが起こってしまうことがあります。
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歯根端切除後の再根管治療
- 2026年7月21日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療が上手く行かないと、外科的に病変を処理することもあります。
一般的にこの根尖病変の外科処置は口腔外科などで歯根端切除を行うことが多いと思います。
この外科処置はメタルコア(金属の土台)が長い場合、外す際に歯に穴を開けてしまうリスクが高い場合にも外科処置が選択されることがあります。
ただ個人的にはメタルコアであれば殆どの場合で除去は可能です。
*顕微鏡はコア除去の際の大きなツールになります。(余計な歯質を削らずピンポイントで除去できます)
また個人的に歯にこだわっているのは、フェルールの保存
歯茎よりの歯が残っているか、残っていないかで被せ物のトラブル頻度が大きく変わります。
この部分の歯質をフェルールと言い、非常に重要度の高い歯質になります。
患者さん的には歯科医師が入れたものなので、レゴブロックのように簡単に外せそうなイメージですが、
これが非常に難しい処置となり抜歯のリスクが、歯の切削がかなり大きな治療となります。
今回のケース患者さんは40代女性
7年前に歯根端切除を行ったが、また腫れてきてしまい切開をして膿を出した。
レントゲン
過去に3本、歯根端切除を行ったとのことなんですが、3本とも少し大き目の根尖病変が見られます。
またカット面もいびつな形状に見えます。
因みにこの歯根端切除の成功率は約50%
この方法を改良した歯内療法専門医が行う外科的歯内療法は成功率80~90%
(歯根端切除と同じように歯の先を切った後に歯の先にMTAというセメントを詰めて細菌を出れないようにします)
今回のケース、
①再外科を行う
②もう一度根管治療を行う
の2択になります。
メタルコアが長いので①の選択もありだとは思いますが、
私は②の根管治療を選択
理由は不適合なクラウン+メタルコア、マージン付近に虫歯
基本的に根の先に膿が出来るのは口の中にいる細菌感染によるものです。
このような歯茎よりに問題がある歯は、例えると雨漏りした家
つまり雨漏りを止めてから家の掃除をしない限り、すぐに細菌が歯の中に入り込んでしまい
細菌感染を起こし膿んできてしまいます・・・
またこのぐらいの長さのメタルコアなら顕微鏡下で問題無く外せるので、患者さんには再根管治療を提示
治療は1回目に左上1、2回目に右上1・2の2回で仕上げました。
根尖は過去の外科処置で削られ大きく削られていた為MTAセメントを使用
先日久しぶりに来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
骨は出来てきてくれているようです。
仮歯のままだったので患者さんには早目に本歯にしてね!と伝えました(笑)
歯の治療は、どうやったら治せる可能性が高いかを知っていた方が治せる確率が高くなります。
根管治療は比較的エビデンスが積み上げられた分野になります。
昔、吉岡先生が言われていた「根管治療の成功のポイントは知識量」というのを思い出します。
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